キャンピングカーでニューメキシコへ向っていた一家が砂漠に住む何者かに襲われるサバイバル・ホラー。77年に製作されたウエス・クレイブン監督の「カサンドラ」を「ハイテンション」で知られるフランス人監督アレクサンドル・アジャがリメイク。容赦のない残酷描写よりも「一家を襲撃する者達」の設定とオープニングに挿入される写真等が問題視されて日本公開が危ぶまれました。確かにそれらの部分はヤバイ感じでしたがホラー映画としてはナカナカの出来。しかしこのリメイク作が出来上がるまでに沢山の類似作品が製作されて「ソウ」などの新しいタイプのホラーも誕生してしまった昨今、正直斬新さは感じませんでした。皮肉な事に「サランドラ」の設定をまんま森へと置き換えた感じの『クライモリ』『クライモリ/デッド・エンド』の方が強烈かつパワフル。しかし本作も決して負けてはいません。あの「ハイテンション」の監督ですからショッキング描写は容赦無し。見る者を失意と恐怖のドン底に陥れる演出が続きますがクライマックスはそれまで受け身だった姿勢を一転させて[反撃モード]に突入!勧善懲悪的な一種の爽快感さえ与えてくれます。後味が悪いと思われた方はメイキング映像の割と賑やかな撮影風景を見る事で少しは気が晴れる事でしょう。CGとアナログ特殊メイクの融合はお見事です。 |