レンタルDVD レビュー 2008 上半期 Vol.1
レビューの評価ポイントは「」1点、「」0.5点で換算 / (BAD) 〜 ★★★★★(GOOD)の10段階評価です
★★★★★は個人的最高傑作です
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ボラット』 『ネバー・サレンダー 肉弾凶器』 『ブラック・スネーク・モーン』 『キサラギ
エバン・オールマイティ』 『主人公は僕だった』 『ブラッド』 『オープン・ウォーター2』 『消えた天使』 

ボラット 光栄ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習
★★★★☆
カザフスタン出身の人気テレビリポーター[ボラット]が母国の為に分りやすくアメリカの文化をドキュメント方式で紹介していく爆笑コメディ。また私の趣味の片寄り度の角度が増してしまう事になりますが、かなり好きですこの作品。下ネタや人種差別ネタも多いですので万人の方にお薦めしにくいですがかなり笑えました。勿論フェイク・ドキュメントですけど上手く撮れているなぁと思います。超お騒がせな主人公ですがどこか憎めないんです。関わるの絶対ゴメンだけど。ニューヨークでどんなリポートするのかと思ったらホテルのテレビで見たパメラ・アンダーソンに一目惚れしちゃって仕事そっちのけでカリフォルニアに向っちゃったりして。そこからカルチャーギャップで土足乗り込みの珍道中が始まります。ボラット行くところ必ず騒動ありって感じです。イギリスがミスター・ビーンならアメリカはこのボラット(カザフスタン人の設定ですが)にお任せ!しかし映画とはいえそこまで言って大丈夫なのと思えるくらい際どい発言や行動が連発してハラハラドキドキ。こんなのが大ヒットするんですからアメリカって国は寛大と言うか奥が深いと言うかよく分からない。ハッキリ言って家族、女性、カップル向けではありません!何もかも割り切って楽しめる心の大きな人にお薦め。意外にも本作は吹き替え(声:山寺宏一)で見た方が楽しめたりしますよ♪
原題:BORAT: CULTURAL LEARNINGS OF AMERICA FOR MAKE BENEFIT GLORIOUS NATION OF KAZAKHSTAN(米 '06):1月鑑賞
監督:ラリー・チャールズ
出演:サシャ・バロン・コーエン、ケン・デビティアン、パメラ・アンダーソン、ルネル、他

ネバーサレンダー 肉弾凶器
★★★☆
強盗団に愛する妻を人質に取られた元海兵隊員の男が単独で立ち向かうアクション映画。主役を演じたのはWWEの人気レスラー、ジョン・シナ。強盗団のリーダーには『ターミネーター2』で液体金属の冷酷殺人マシーンを演じたロバート・パトリック。主人公は無名ですが、もしこの作品を20年前に持って行けば日本でも結構ヒットしたかも知れない爆発マッチョ系アクションです。80年代にヒットしたシュワの「コマンドー」なんかの系列と思ってもらうと大体の流れや展開が想像出来るハズ。その手の作品はA級からC級まで飽きる程の数を見て来ましたので全く斬新さは感じませんでしたが直球ストレートなアクションは久しぶりで妙に懐かしく思えました。主人公がとにかく強いし、奥さん美人だし、ストーリーも王道で分りやすいし、アクションも派手だし、敵一味もちょっと笑えるし。ほんと普通に楽しめるアクション映画です。もう少しジョン・シナに魅力があれば第2の[ザ・ロック様]を狙えたかも。この調子でドルフ・ラングレン路線を突っ切って欲しいですね!
原題:THE MARINE(米 '06):1月鑑賞
監督:ジョン・ボニート
出演:ジョン・シナ、ロバート・パトリック、ケリー・カールソン、アンソニー・レイ・パーカー、他

ブラック・スネーク・モーン
★★★★☆
メンフィスの田舎街を舞台に人生に絶望した元ミュージシャンの男が道端に倒れていたセックス依存症の女性を自宅で軟禁し独自の治療法で心を癒し更生させていく人間ドラマ。監督は『ハッスル&フロウ』のクレイグ・ブリュワー。敬けんなキリスト教徒で元ミュージシャンの主人公をサミュエル・L・ジャクソンが熱演。セックス依存症と言う難役に挑んだのはクリスティーナ・リッチ。サミュエル出てますが『スネーク・フライト』とは関係ありませんのであしからず。ジャケットだけを見ると怪し気な調教ものかと思われがちですが実はとても感動的な人間救済ドラマなのです。多少過激な表現もありますがそこはメインではありません。例えるなら本作は[人生の応援歌]。実際劇中でサミュエルはリッチにギター片手にブルースを聴かせたりします。それ(ばかりではありませんが)によって彼女の傷付いた心は徐々に癒されて浄化されて行くのです。完治までには至りませんがサミュエルは彼女が進むべき道を暖かく見守りながら導いていくのです。逃げ出さない様に腰回りに鎖をつけられたリッチの姿はどこかしらセクシーで滑稽にも見える。しかし物語が進むにつれそれはまるで2人の間に生まれた強い[絆]の様に思えてくるのです。奥の深い絶妙なアイテムだと思いました。2人を囲む脇役陣も個性的で人間味があって印象的。音楽も素晴らしい♪普段聴きなれていないはずのブルースが優しく耳の奥に響き渡り心にジンっと染み渡る心地よい感覚。まさに癒しだ。一般受けしづらい作品だと思いますが、愛と魂に満ちあふれた傑作と言っても過言ではないでしょう。サミュエル、リッチの両者に拍手を贈りたい!
原題:BLACK SNAKE MOON(米 '06):1月鑑賞
監督:クレイグ・ブリュワー
出演:サミュエル・L・ジャクソン、クリスティーナ・リッチ、ジャスティン・ティンバーレイク、他

キサラギ
★★★★★
「やっぱり駄目みたい。私、もう疲れた。色々ありがとう、、、」とマネージャーに伝言を残し焼身自殺したD級アイドル[如月ミキ]。彼女の一周忌として集まった5人のファンが如月ミキの死の真相を巡り推理合戦を繰り広げるハートフルな密室ミステリーです。単館上映ながらその面白さが口コミで広がり記録的なヒットを飛ばした本作が待望のDVD化。はい、これ傑作です!文句のつけようがありません!練りに練り込まれた脚本、無駄の無いキャスティング、演出等、全てが完璧!物語が進むにつれ登場人物らの[正体]が次々と明かされて行く驚き。二転、三転していくストーリー展開の面白いさ。そして感動。見終える頃には彼等5人とD級アイドル如月ミキの事が愛おしく思えてきちゃいます♪もし本作を昨年、劇場鑑賞していたら確実にベスト10にランクインしていた事でしょう。一回鑑賞した後でも(真相を知った後でも)もう一回見たくなります。映画本来の面白さってやっぱり[お話(脚本)]なんだなぁと言う事を再認識させられました。ただ少しだけ不満、、、と言うか私が監督なら絶対に避けたであろう演出(まぁ、あれはあれで良いかも知れませんが)がラストに2回ありましたので超満点(特星)にはなりませんでした。それでも大満足しています♪お薦めです♪いやホントもう一回観たい!果してD級アイドル[如月ミキ]の死の真相は「自殺」なのか「他殺」なのか!?皆さんもオフ会に参加した気持ちになって彼等と一緒に謎を解いてみませんか?
(日本 '07):1月鑑賞
監督:佐藤祐市
出演:小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雄、香川照之、他

キバン・オールマイティ
★★★☆
「世界を変えたい」と願った男が[神様]から「方舟(はこぶね)を作りなさい」と命じられて大奮闘するコメディ作品。タイトルからピンと来た人も多いと思いますが本作はジム・キャリーが出演した『ブルース・オールマイティ』の続編、、、と言うか姉妹編です。勿論、神様役はモーガン・フリーマン(おちゃめ)。主役のエバンを演じたのは『40歳の童貞男』のスティーブ・カレル。前作ではジム・キャリー演じるブルースのライバル・キャスターだったエバンが選挙に出て議員になった設定です。理解ある家族、個性的な仲間たち囲まれて右往左往しちゃって雰囲気は終始賑やか。まるでティム・アレンの『サンタクローズ』みたく主人公エバンは日々日々ひげが伸び始め[ノア]の風貌に!そんな彼を頼って様々な動物たちが「つがい」でやって来て、挙げ句の果てには本当に方舟を作っちゃったりします(実物大セットだ)!劇中、神様はエバンに「後に大洪水が起きる」と告げます。「地球はどうなるんだろう?」と途中から結末ばかりが気になってしましたがラストは「なるほど、そう来たか!」な展開に!まさかのスペクタクルかつダイナミックな演出に度胆抜かれ、もとい、大笑いしちゃってハリウッド映画の底力を思い知らされました!コメディですが基本は家族ドラマですし可愛い動物だって沢山出てきますので続編を意識せずに楽しめると思いますよ。
原題:EVAN ALMIGHTY(米 '07):1月鑑賞
監督:トム・シャドヤック
出演:スティーブ・カレル、モーガン・フリーマン、ローレン・グレアム、ジョン・グッドマン、ワンダ・サイクス、他

主人公は僕だった
★★★☆
自分の人生が小説家の執筆中の物語だった事に気付いた国税庁検査官の男が悩み奮闘する大人のファンタジー。主役は『俺たちフィギアスケーター』などでお馴染みのコメディ俳優、ウィル・フェレル。作家役にエマ・トンンプソン。主人公をアドバイスする文学専攻の大学教授役にはダスティン・ホフマン。なかなか興味深くてロマンチックで不思議な作品でした。トーンは違いますが『マルコヴィッチの穴』を観た時の感覚に似てますね。ウィル・フェレルの演技は控え目で持ち味を残しつつのシリアスモード。そんな彼が行動する度に事細かくその行動を説明していくナレーション、伏線無しで面白さ先行で挿入されるアイコン的ビジュアル、などなど見所、話し所は豊富です。まさに邦題通り自分が小説の中の主人公だったと言う部分はトリックなど一切無しで「そういう事」となる世界観もシニカルでファンタジック。彼の物語は「死」を迎える[悲劇]なのか、ヒロインと幸せになる[喜劇]なのか?それは観てのお楽しみ。もし突然「あなたは間もなく死を迎えます」と告げられた時、人はどうするのか?自分ならどうするのか?「自分の人生、誰にも支配されず最後まで自分らしく生きれたら幸せ」そう思えたら日頃の疲れや悩みも少しは解消されるのではないでしょうか?自分自身で不思議な感想を書いてるなぁと思いますが、この作品を観て率直に感じた事です。色んな意味で面白い作品ですので興味のある方は是非♪
原題:STRANGER THAN FICTION(米 '06):1月鑑賞
監督:マーク・フォスター
出演:ウィル・フェレル、マギー・ギレンホール、ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソン、クィーン・ラティファ、他

ブラッド
★★★
吸血鬼に襲われ殺された女性記者がバンパイアとして蘇生し、自らの運命を変えた相手に復讐を始めるホラー・アクション。主演は『チャーリーズ・エンジェル』などでお馴染みのルーシー・リュー。本作の[バンパイア]は所謂[吸血鬼]ではなく[カルト集団]として描かれている為、十字架やニンニク、聖水、日光という弱点を持ちません。驚異的なジャンプ力や怪力も備えてなくてコウモリや狼にさえも変身しません。人を誘い込んで血を喰らう、そんな感じです。まぁ、ある意味恐ろしい存在なのですが「バンバイア・ホラー」と言う宣伝を辿って見てしまった者にとっては正直肩透かしを喰らわされた感じです。物語もありきたりですし演出も全然怖くないですし。セクシーな部分もうたい文句にしてましたがこちらも中途半端。もうどうせなら『ブレイド』『アンダーワールド』の二番煎じと呼ばれるくらいのCGバリバリなホラー・アクションにして欲しかったですね(笑)。これでしたらクリスタナ・ローケン主演の『ブラッドレイン』の方が好みです。ルーシー・リューがお好きでしたらお金と時間に余裕がある時にどうぞ♪
原題:RISE(米・ニュージーランド '07):1月鑑賞
監督:セバスチャン・グティエレス
出演:ルーシー・リュー、マイケル・チクリス、ジェイムズ・ダーシー、カーラ・グギノ、他

オープン・ウォーター2
★★★
大海原に取り残された人々の恐怖を描く海洋パニック映画。タイトルこそ「2」ですが前作との繋がりは一切なし。海に取り残される設定と[実話]だという事だけが共通点です。意外と見飽きさせない出来でした。前作は2人のカップルがスキューバ・ダイビング中に大海原に取り残されると言うお話でしたが、今回は大型ヨットでクルージングに出た男女6人がハシゴをつけずに海に飛び込みパニックに陥るというお話。あるトラウマを抱えた女性が主人公です。船も目の前にあるし人数も多いから何とかなりそうだけど、どうにもならない究極のもどかしさ。衰弱と冷え、絶望感と言った目に見えない恐怖との戦い。そして徐々に彼等の人間の本性があらわになっていく展開は別の意味でドキドキさせられました。絶対に嫌ですよ、こんなシチュエーション!何ごとにも注意と準備は必要ってコトですね。
原題:OPEN WATER 2 : ADRIFT(独 '06):1月鑑賞
監督:ハンス・ホーン
出演:スーザン・メイ・プラット、リチャード・スパイトJr.、ニクラウス・ランゲ、アリ・ヒルス、他

消えた天使
★★★☆
ベテランの性犯罪者監視官が新米の女性監視官と共に一件の少女誘拐事件の真相を追うサイコ・サスペンス。「インファナル・アフェア」の香港出身監督アンドリュー・ラウがハリウッド初進出した作品として話題になりました。まるで何かに取付かれたかの様に手荒い行動をし続ける主人公をリチャード・ギアが熱演し、『ターミネーター3』でもファイトを見せたクレア・デインズが相棒役としてサポートしています。テーマは非常に重く日本も笑い事では無くなって来ている現代社会の闇の部分に鋭いメスを入れた感じの内容になってます。この作品はアジア人から見たアメリカ、、、ではなくアメリカもアジアも世界中が手のつけられない状況になっている、、、そんな絶望感と闇に差し込む僅かな希望の光りを示唆しているのでは無いでしょうか?ザラつきやブレを起すビジュアルもかなり効果的で刺激的。リチャード・ギアの孤独て切れっぷり感のある演技も個人的には好印象でした。最後まで見飽きさせない演出は流石はラウ監督。テーマこそ重いですが見応えのあるサイコ・サスペンス映画だと思います。後に判明する犯人像(真犯人)もまずまずと言ったところ。人気歌手アヴリル・ラヴィーンの出演はただの宣伝材料に過ぎない扱いなのでファンは激怒必至かも!?
原題:THE FLOCK(米'07):1月鑑賞
監督:アンドリュー・ラウ
出演:リチャード・ギア、クレア・デインズ、ケイディ・ストックランド、アヴリル・ラヴィーン、レイ・ワイズ、他

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