最新劇場映画 レビュー 2007 下半期 Vol.1
レビューの評価ポイントは (BAD) 〜 ★★★★★(GOOD) の10段階評価です
・・・1点 ・・・0.5点 ★★★★★・・・特星/個人的最高傑作
マイベスト・ムービー レビュー2002〜2006 レビュー2006年度分 2007年 1月分 2007年 2月分 2007年 3月分
2007年 4〜5月分 2007年 6〜7月分 劇場映画上半期 2 劇場映画下半期 3

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パンズ・ラビリンス
★★★★★
『デビルズ・バックボーン』『ヘルボーイ』等で知られるギレルモ・デル・トロ監督の最新ダーク・ファンタジー。1944年、内戦下のスペインが舞台。戦争で父親を亡くし、冷酷かつファシストな大尉に引き取られた少女が、母親と共に連れて来られた山奥の駐屯地で魔法の国の使い[牧神パン]と出会う。少女は牧神パンから自分は[魔法の国のプリンセス]の生まれ変わりだと伝えられ[3つの試練]を与えられる。と、あらすじを聞くといかにもなファミリー・ファンタジーを連想しがちですが、本作は全く違います。これぞデル・トロ・ワールドと言った感じで、とにかく暗くて、残酷で、グロテスクで、非常に哀しい物語。宮崎アニメ『千と千尋の神隠し』と同じく[少女の大人へのステップ]を描いたものでもありますが、それ以上に哀しい、、、哀し過ぎるお話なのです。少女が目にした幻想世界は、過酷な現実世界から逃げ出したいが為に自らが造り出したものなのか、それとも本当なのか?会場がすすり泣き声に満たされたラスト・シーンはハッピーエンドなのか、アンハッピーなのか?見る者全てを涙の渦へと導く大人の良作ダーク・ファンタジーです。美術デザイン、ビジュアル・エフェクト、グロテスクなクリーチャー・デザイン等も非常に素晴らしく見所満載。ファンタジーのカテゴリでありながら展開されるのは殆どが現実世界で人間ドラマが中心。劇中最も恐ろしいファシストな義父の残虐行為、血生臭い演出、リアルな人間描写が目立ちますので一般の方、特にお子様や女性の方にはお薦め出来ないのが辛いところ。ギレルモ・デル・トロ監督のファンの方なら十分に満足出来るハズ。個人的本年度鑑賞映画ベスト5に入りました♪
原題:PAN'S LABYRINTH(スペイン・メキシコ'06)
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ、イバナ・バケロ、ダグ・ジョーンズ、アリアドナ・ヒル、他

ローグ アサシン
★★★
3年前に伝説の暗殺者[ローグ]に相棒を殺されたFBI捜査官クロフォード。ある事件をきっかけにクロフォードは再び[ローグ]と遭遇し、復讐を果す為に立ち向かうハードボイルド・アクション。メディアでは[夢の共演]とされていますが、ジェット・リーとジェイソン・ステイサムは既に『ザ・ワン』と言うSFアクション映画で共演済み。何気に期待はしていたのですが個人的にはチト消化不良な感じ。面白くない訳ではありません。ヤクザとかチャイニーズ・マフィアとかオマケに変な日本描写&日本語も飛び出してスティーブン・セガールの『イントゥ・ザ・サン』みたいなノリがあります。A級と言うよりもB級気分で構えて見るのがベストかも。共演の主役2人は大好きですし、ストーリーも好みで、デヴォン青木やケイン・コスギ(無駄使い!)と言ったデッド・オア・アライヴな脇役もナイスだと思うし、暗殺者[ローグ]の真相サプライズもマズマズです。でも肝心なカーチェイスや銃撃戦、剣術&カンフーアクションシーンがガサツ過ぎて非情に勿体無い。ジェイソン・ステイサム演じるクロフォード捜査官の過去の行為(&その動機)も理解出来ないまま。大きな期待をしなければフツーには楽しめますが、お薦めには至りません。
原題:WAR/ROGUE ASSASSIN(米'07)
監督:フィリップ・G・アトウェル
出演:ジェット・リー、ジェイソン・ステイサム、ジョン・ローン、石橋凌、デヴォン青木、ケイン・コスギ、他

パーフェクト・ストレンジャー
★★★☆
オスカー女優、ハル・ベリーと個性派スター、ブルース・ウィリスが共演したサスペンス・ドラマ。ある日、ハル・ベリー演じる元新聞記者、ロウィーナの幼馴染みのグレースが殺害される。ロウィーナはグレース殺害の犯人を見つける為に、別人(=ストレンジャー)になりすまし手掛かりとなる大手広告企業H2A社に忍び込みCEOのハリソン・ヒルに近寄って行くのだが、、、と、言う感じの流れ。人間の持つ[二面性]又は[裏の顔]が本作のテーマ。主人公を囲む全ての登場人物が怪しく見えてくる所が面白い。私の場合、監督ジェイムズ・フォーリーが仕掛けた[ミスディレクション(手品を行う際、別の所に観客の目を注意を引き付けてネタを成功させる手法)]にまんまと引っ掛かった感じかな。でも真相を暴かれても思った程の驚きはなかったです。演出は上手いのですが、オチはよくあるタイプ。まぁその辺はあまり期待しないで2大スターの演技合戦を楽しむのなら十分に楽しめるサスペンス映画です。真犯人の判明よりも本当のラストシーンが何とも言えない怖さがありました。ランニングタイムもテンポもぎりぎりダレない範囲。ハル・ベリーのファンの方は是非どうぞ♪
原題:PERFECT STRANGER(米'07)
監督:ジェイムズ・フォーリー
出演:ハル・ベリー、ブルース・ウィリス、ジョバンニ・リビシ、リチャード・ボートナー、他

ファンタスティック・フォー:銀河の危機
★★★★
マーベル・コミック原作の人気集団ヒーロー[ファンタスティック・フォー]が活躍するシリーズ第二弾!訪れた惑星を8日後に滅亡させる謎の銀色超人[シルバーサーファー]が地球に出現!果して[ファンタスティック・フォー]は[シルバーサーファー]の地球滅亡計画を阻止出来るのか?と言うのが今回の物語。前作で彼等の苦悩と特殊能力(伸びる、燃える、消える、固い)は既に描いていますので話はポンポン進みます。セオリー通り前作の宿敵[Dr.ドゥーム]も復活したりして。絵的に見栄えする観光スポットでの救助アクション、新登場の[ファンタスティック・カー]、[シルバーサーファー]と[ヒューマン・トーチ]のスピードチェイス、さらには[能力入れ代わりギャグ]やチームの[内輪話]などなど程よいボリュームの要素が短時間に凝縮されています。実写では初登場の[シルバーサーファー]は本国では結構人気のあるキャラクターらしいですが、それを知らない(私を含む)日本のお客はやや時代錯誤な風貌(デザイン)に笑ってしまうかも!?でもその[シルバーサーファー]、見ているうちになかなかカッコ良く見えてくるんですよね。何か「ドラゴンボール」の[ピッコロ]みたいで♪

作品的には前作同様、全てにおいて非常にあっさりしています。映像は確かに凄いのですが[銀河の危機]を感じさせないドライさ。[銀河の危機]て言うか「新婚の危機」では?、、、とまぁ、なんだかんだ言ってしまいましたが、私の本当の目的は(勿論、映画本編も好きですよ)[インビジブル・ウーマン]を演じたジェシカ・アルバ(ちゃん)ですのでね・今回も色々なコスプレで萌えさせてくれました・ピッタリフィットな戦闘コスチュームを始め、ウェディングドレス、メガネ、着物、、、さらにはムフフなお姿まで・どうもっごちそうさまでしたっ!このシリーズは「X-MEN」シリーズと正反対でチーム内が和気あいあいな感じで見ていて楽しいですね!これからもまったりとシリーズ化して頂ければウレシイです、ハイ。
原題:FANTASTIC FOUR : RISE OF THE SILVER SURFER(米'07)
監督:ティム・ストーリー
出演:ヨアン・グリフィズ、ジェシカ・アルバ、クリス・エバンス、マイケル・チクリス、ジュリアン・マクマホン、他

グラインドハウス プラネット・テラー/デス・プルーフ
★★★★★(2本立てとして)
盟友ロバート・ロドリゲスとクエンティン・タランティーノが、アメリカで70年代を中心に存在した「B級作品連続上映映画館」=[グラインドハウス]を再現した企画。内容は勿論、傷付いた画像、色褪せ、リール紛失など雰囲気作りへのこだわり、凝り様は徹底的!当時を知らないハズの観客もロド&タラのマジックに掛けられて約180分の時間旅行を楽しめるハズ。日本では9月1日から両監督作を個別に順次公開されますが、本来のコンセプトを考慮しまして一週間限定で先行上映された[US公開バージョン]を鑑賞しました。評価ポイントは[2本立て]としてのものです。

ダニー・トレホ主演の『マチェーテ(映画『スパイキッズ』の登場キャラ)』のフェイク・トレーラー上映の後、ロドリゲスの『プラネット・テラー』が始まります。内容はとある町を舞台に漏れ出した軍の恐怖ガスによってゾンビ(正しくは感染者)化した人間&軍人を相手に、運良く生き残ったストリッパーやお尋ね者、保安官らが協力し合って町から脱出しようと奮闘するホラー・アクションです。雰囲気は『バタリアン』+『要塞警察』でノリも殆どジョン・カーペンターだ♪特殊メイクも真っ赤でグチョグチョで水風船的破裂快感が得られます。終盤でヒロイン、チェリーが失った片足にマシンガンを装着してゾンビ達を粉砕するシーンは激燃え!(だけど、ポケバイ爆走シーンは爆笑必至)タランティーノ、マイケル・ビーン、トム・サビーニ、ブルース・ウィリスも出て来てツボ付きまくりな一本です♪
★★★★☆

フェイク・トレーラー『ナチ親衛隊の狼女(ニコラス・ケイジが出る!)』『Don't』『感謝祭』3本上映の後、タランティーノの『デス・プルーフ』が始まります。内容はカート・ラッセル扮する殺人鬼スタントマン・マイクが改造[デス・プルーフ(耐死仕様)]カーで狙ったバッド・ガールズたちの命を狙うカー・アクション・スラッシャー、、、の形を借りたタランティーノ作品です。カフェで語られるストーリーとは無関係なバッドガールズたちの会話長回しショットや、クールな音楽、そして足フェチならではの[脚なめショット]が満載♪細かく書きますと本作は二部構成。一部は[テキサス州編]で殺人鬼スタントマン・マイクの凶悪な姿が描かれて、二部の[テネシー州編]では殺人鬼スタントマン・マイクの真の姿が暴かれます(笑)!一部は本当にショッキングで怖い感じなのですが、二部では観客の予想を大きく裏切った演出で大いに楽しませてくれます。これはもう[笑う]しかないデス!しかもクライマックスには70年代のカー・スタント・アクション映画を彷佛させるカー・チェイスが用意されていて迫力満点!女優として初出演のスタントウーマン、ゾーイ・ベルの驚異のスタント・パフォーマンスには度胆を抜かれること必至!爽快、痛快、クールで爆笑のタランティーノ・ワールドを堪能出来ます!最高です!!
★★★★★

今回鑑賞しました[US公開バージョン]は両監督作品とも10分〜20分程カット(個別上映版にはカットシーンを追加)されていまして、当然気になる所ですが、それはDVD購入時のお楽しみにしたいと思います。タランティーノ(若しくはロドリゲス)作品しか観たくない人は別としまして、せっかくの[グラインドハウス]企画ですし、チープ・ファンキーなフェイク・トレーラーを挟みながら独特の雰囲気を楽しんで欲しいですので、是非機会があれば2本立ての[US公開バージョン]でお楽しみ下さい♪[US公開バージョン]は今月31日まで関東は[TOHOシネマズ六本木ヒルズ]、関西は[TOHOシネマズなんば]にて絶賛上映中です!
原題:PLANET TERROR(米'07)
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ローズ・マッゴーワン、フレディ・ロドリゲス、ジョシュ・ブローリン、マーリー・シェルトン、他

原題:DEATH PROOF(米'07)
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:カート・ラッセル、ゾーイ・ベル、ロザリオ・ドーソン、ヴァネッサ・フェルリト、他

トランスフォーマー
★★★★★
スティーブン・スピルバーグ&マイケル・ベイによって実写化された『トランスフォーマー』!元ネタは日本の玩具です。製作開始のニュースを知った当初はベイ監督の起用に不安を持ってましたが、蓋を開けて見るとコレがまぁ、凄い!面白い!ロボットアニメ先進国の日本人として正直、悔しさを隠し切れませんが、ダントツに面白いです!マジ男子必見です!まだ8月ですが文句無しで個人的本年度No.1に決定しちゃいました♪お話は悪と正義の[機械生命体]が地球を舞台に、彼等のパワーの源とされる[キューブ]を巡って人間を巻き込んだ大バトルを繰り広げるものです。アニメっぽくて非常に単純で分りやすいのですし、ユーモアもたっぷりで結構笑わせます!人間の主人公サムは悩まず突き進むタイプで好感を持てました。味方ロボットとの交流や友情場面はロボ好き男子なら憧れ羨むこと必至。ヒロインとの恋模様もイイ感じでしたよ。何度か登場するカーチェイス・シーンを見ていると「ベイ監督ってほんま車好きなんやなぁ〜」と実感出来ます。でもやっぱり何と言っても凄いのは様々な乗り物からロボットへと瞬時にガチャコガチャコと変形する驚異の[トランスフォーム]シーン!そして市街地で展開される善悪ロボット同士の熱いガチンコ・バトル!ディティールが細かくて若干見辛い部分もありますが、そんなの気にしな〜い!カッコ良ければオールOK! 続編も製作決定!♪早くDVDでリピート&コマ送りで燃えてみたい!『トランスフォーマー』最高★
原題:TRANSFORMERS(米'07)
監督:マイケル・ベイ
出演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、タイリース・ギブソン、ジョシュ・デュアメル、他

レミーのおいしいレストラン
★★★★
ピクサーの最新作。シェフを夢見る田舎ネズミのレミーがパリで見習いシェフのリングイニと出会って[おいしい奇跡]を起す厨房ファンタジーです。監督は『Mr.インクレディブル』のブラッド・バード。可愛くて楽しい、予想を裏切らない仕上がりですね![厨房にネズミ]というタブーを逆手に取って楽しませる所がピクサーらしくて良いと思います。冒頭のネズミ君の大群シーンは若干リアルでダメな人にはゾワゾワものでしょうが、映画を見終る頃には、そんなネズミ君達がキュートに思えてきますよ♪とにかくネズミのレミー君が可愛い♪厨房の中の種多様のコックさん達も個性豊かで見ていて楽しいです。リングイニとヒロインとのロマンチックな恋模様もイイ感じですし、レミー君が追い回されるシーンなんかは迫力満点で結構燃えます!中でも印象に残ったのはレミー君がリングイニの髪の毛を引っ張って操る[マジンガーZ]料理法です。これは笑えます。117分の長さは全く感じさせないですし、出て来る料理も超美味しそうですし♪お子様向けと言うよりは大人向けのファンタジーかも知れませんね。やはりピクサーは外しません!素晴らしい!!余談ですが毒舌評論家のイーゴは[橋爪功]氏に似ています(^o^:)
原題:RATATOUILLE(米'07)
監督:ブラッド・バード
声の出演:パットン・オズワルト、ルー・ロマーノ、イアン・ホルム、ジャニーン・ガロファロー、他

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