ダイ・ハード4.0
<ストーリー>
独立記念日前夜。アメリカのインフラ・システムに何物が侵入する。FBIは直ちにブラックリストに載ったハッカー達の捜査を始める。時同じくしてマクレーン刑事(ブルース・ウィリス)に、ニュージャージーに住む青年ハッカー、マット(ジャスティン・ロング)を確保し、ワシントンD.C.へ護送する任務が降りる。しぶしぶ現場に向い、マットを同行させようとしたその時、謎の武装集団がマクレーンらを襲撃。何とか窮地を凌ぐ2人だったが、翌朝、アメリカ全土はテロ集団のサイバー攻撃を受けパニックと化していく、、、
不死身にも程があります(笑)!!

ハリウッドのチョイワル・オヤジ俳優、ブルース・ウィリスの代表作の続編が12年ぶりに帰って来ました!監督は『アンダーワールド』シリーズでお馴染みのレン・ワイズマン。共演に『ドッジボール』での好演が記憶に新しいジャスティン・ロング(青年ハッカー/マクレーンの相棒)、『ファイナル・デッドコースター』では散々な目に合ってしまったメアリー・エリザベス・ウインステッド(マクレーンの娘)そして『M:I III』でトム・クルーズとも共演したアジアン・クール・ビューティ、マギー・Q(サイバーテロ集団の紅一点)がいます。

[THIS IS HOLLYWOOD]な仕上がり!
「不運の男」は「不死身の男」に!

主人公が[絶対にくたばらない(=DIE HARD)]のがこのシリーズの大前提ですから、とりあえずは(ジャッキー映画の様に)安心して楽しめます。これまで三度と「何で俺が、、、」とボヤきながらテロ事件に巻き込まれて、運まかせとばかりに動き回って何とかギリギリ事件を解決して行ったジョン・マクレーン刑事。「マクレーンならやってのける」と、分かっていてもかなりヒヤヒヤさせられたものです。今回は歳も増していて「巻き込まれる」事に慣れてしまったのでしょうか、表情などに若干余裕を感じます(お疲れですが)。毛はすっかり無くなったものの[不死身度]は増加!ターミネーター並です。オヤジの渋みと男の色気を振りまきながら(この渋みと色気は若手俳優には絶対に出せません!)何度も立ち向かい、吹き飛ばされ、這い上がります!

冒頭で、いきなり娘ルーシーとの親子描写から入るとは意外でした。まずは序盤でキャラクター紹介、及び人物関係をきちんと描いている所に丁寧さを感じます。そんな感じで久々に第一作目の『ダイ・ハード』路線で通すのかと思いきや、、、思いきやです。ジャスティン・ロング演じる青年ハッカー、マットを護送するあたりから怒濤のゴリ押しアクションが連発する『ダイ・ハード2』路線になっていきます!

激しい銃撃戦、カーチェイス、人が吹っ飛んだかと思えば、車が跳ねて、落下して、宙を舞ってヘリ撃墜!クライマックス(もう予告編でばんばん映ってますので書きます)には、まだ実戦として使用されていないF-35戦闘機までやって来て、『トランスフォーマー』より一足お先にコンボイVS最新鋭戦闘機なアクションを披露してくれます。あ、どちらかと言うとあれは『トゥルーライズ』かな?と、言った感じのありえない様なアクションが連続します。まるでブルース・ウィリス版『ミッション:インポッシブル』!

個人的にワイズマン監督の起用はあながち間違いでは無いと思ってます。カメラーワークやキレのある画面構成は若手監督ならでは。これぞ21世紀『ダイ・ハード』と言った感じでしょうか?勿論、CGも多様しています(使われたのは殆ど「処理」の部分)が、映像にもちゃんと重みがあってあまり胡散臭さは感じません。本作の名場面でもあります[パトカー飛ばし]のシーンも人物の合成以外は実物で撮影されてますから。CG処理で最もよく出来ていて印象に残ったのが、テロ集団に信号機を操作された街の交差点で、車が次々とクラッシュしていく俯瞰(ふかん)ビューです。これはインパクトありました。ザック・スナイダー監督の『ドーン・オブ・ザ・デッド』の冒頭シーンに匹敵するナイスアングルです♪

今回マクレーンは、初めて青年とコンビを組みます。会話のやりとり等を見ていると刑事&護送者と言うよりも、問題児と保護者みたい。そしてテロ集団に人質にされる実娘ルーシー。敵としては最後の切り札にしたかったのでしょうが、間違いです。それはまさに「火に油を注ぐ」様なもの。「奴等を殺して、娘を助ける!」、怒りのマクレーンは娘救出に一直線、完全ノープランでアジトを急襲!そして案の定、、、(結末は見てからのお楽しみ!?)「命を掛けてでも我が子を助ける」と言ったマクレーンの想いは『1』で見せた妻ホーリーへの想い以上。冒頭で娘との関係をしっかり描かれていたからこそ、終盤の展開に心を打たれるのでしょう。

テロ集団のショボショボなボスはさておき、その手下(恋人)を演じたマギー・Qのカンフー・アクションが素晴らしかったです。強い女性に弱い私ですから、見ているだけでドキドキ、、、もとい、惚れ惚れしてしまいます。あと前半でマクレーンに負けない程のタフさを見せてくれるシリル・ラファエリ(映画『アルティメット』に出てる人)のアクロバティックなアクションも良かったです。敵ながらアッパレですね♪

では、今回の『ダイ・ハード4.0』。シリーズを通して見るとどうだったか?と言う事ですが、、、
正直な感想を書きますと、本作は(アクション以外の[シリーズらしさ]が欠けていますので)『ダイ・ハード』シリーズと言うよりも、ブルース・ウィリスの新作アクション映画にも思えてしまします。映画全体で見ましても傑作だった『1』には及ばず。もう少しだけシナリオや伏線、キャラクター設定にこだわってもらえたら、評価ポイント★5つは間違い無かったでしょう。アクションの盛り上げ方と観客を楽しませると言うサービス精神は『2』に匹敵、広範囲に動き回る移動距離感覚は『3』に近い感じですね。「ハイテクVSアナログ」と言った宣伝をしている割りにはアクションはいつも通りのバリバリの銃撃戦&肉弾戦が殆どでした(それで良いのですけどね、このシリーズは)。テロ集団のボスに関しましても、雰囲気や設定はいかにも今風ですが、正直強そうに見えません。全く首謀者としてのカリスマ性やオーラを感じさせないのです。あんなボスに傭兵たちもよく従ったものだなぁ〜と(^_^;)。何かその辺だけ違和感を感じました。

この先、本当にありえそうな[サイバーテロ]。実際にこんな事になってしまったら本当に大変でしょうね。考えるだけでも怖いです。信号や鉄道、飛行機などの交通手段。電気、ガス、水道と言ったライフライン。さらに金融関係のデータなんかをテロリストに握られ、操られてしまったらそれこそ国は大パニックです。でも実際はどうなんでしょうね?あんなにモロいとは思わないのですが、、、

まぁ、そんな事はさておきです(^o^)/〜。何だかんだ言ってもやっぱり面白いです『ダイ・ハード』シリーズ!久々に観賞後、スカっとした気分になれました♪ド迫力のアクション・シーンが目白押しなので是非とも劇場の大画面で体感して下さい。シリーズを知らない人でも一応見れますが出来ればレンタルで『1』『2』『3』で予習される事をお薦めします。『ホステージ』『16ブロック』と最近なかなかブルース・ウィリスの本格アクション作品に恵まれず不満気味だったわけですが、原点復帰の本作でようやくその不満は解消されました。ブルース・ウィリスの今後の活躍にますます期待が高まって来ます。この調子ですと、もしかしたら『ダイ・ハード5』もあるかも知れませんね♪その時が来たらまた悪党に向って言い放ってほしいです、、、

『Yipee-Ki-yay,motherfucker!!』
-MEMO-

■本作の原題は『LIVE FREE OR DIE HARD』のはずなんですが、画面に表示されたのは『DIE HARD 4.0』。ちなみに『LIVE FREE OR DIE HARD』はアメリカ・ニューハンプシャー州のソローガン「LIVE FREE OR DIE(自由に生きなければ、生きる価値はない)」をもじったもの。
■冒頭、青年ハッカー、マットのパソコンで流れていたのは女性Vo.バンド[FLYLEAF]の「I'm So Sick」♪管理人は大ファン♪
■ブルース・ウィリス主演の『ティアーズ・オブ・ザ・サン』が実は『ダイ・ハード4』の最初の企画案。
■「ニュージャージで小憎を拾ってワシントンD.C.に護送するだけだったのに、、、」という台詞は『16ブロック』のセルフ・パロディ。
■FBI役でアメリカの人気SFテレビシリーズ『スタートレック:ヴォイジャー』のトゥヴォック役のティム・ラスが出ている。
評価:★★★★☆
原題:LIVE FREE OR DIE HARD (DIE HARD 4.0)
監督:レン・ワイズマン
出演:ブルース・ウィリス、ジャスティン・ロング、ティモシー・オリファント、マギー・Q、他

2007年度 アメリカ作品/上映時間:2時間09分/鑑賞劇場:ナビオTOHOプレックス(大阪・梅田)
キャッチコピー:「あの男、再起動」

レビューの評価ポイントは (BAD) 〜 ★★★★★(GOOD) の10段階評価です
・・・1点 ・・・0.5点 ★★★★★・・・特星/個人的最高傑作

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