スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい
<ストーリー>
ラスベガスの人気マジシャンのバディ・“エース”・イズラエル(ジェレミー・ピベン)はマフィアのボスと親しくなるうちに[裏社会]に魅了され、マフィアの[真似事]を始めた。しかし所詮“エース”は素人。自ら築いた組織と犯罪を繰り返す中でドジを踏んだ“エース”はFBIに逮捕され、終身刑免除を条件にマフィアのボス逮捕に繋がる情報を提供する[司法取引]を持ちかけられていた。それを知ったボスは“エース”の[心臓]に100万ドルの報奨金を掛けり事にして、謎のスウェーデン人暗殺者を暢達する。さらに、その噂を嗅ぎ付けた世界中の殺し屋が“エース”の[心臓]を求めてラスベガスに集まって来たのだった。果して“エース”の[心臓]は誰が射止めるのか!?そしてFBI捜査官メスナー(ライアン・レイノルズ)とカラザーズ(レイ・レオッタ)は“エース”の[心臓]を守り抜く事が出来るのか!?
副題通り、わんさかです♪

『NARC ナーク』のジョー・カーナハン監督がひとつのホテルで繰り広げられる犯罪劇を、スピーディでスタイリッシュ、かつバイオレンスでブラック・ユーモアたっぷりに描いた素晴らしき[暗殺者祭り]アクションです!カーナハン監督の作品も見るのは初めてでしたし、殆どノーチェックで気紛れ感覚で鑑賞したのですが、これがまさかのBINGO!2007年度上半期No.1になりそうな勢いの作品です。リピートするなら(ジャンルは異なりますが)『スパイダーマン3』より、本作を選びます。

センスが光る映像と音楽、マニア心をくすぐる演出と見事な脚本!これぞカーナハン監督が本当に、いや本気で撮りたかった作品なんだ!と言う意気込みと熱意が伝わりました。その出来栄は『M:I III』を蹴っだけはありますね。よくメディアで「タランティーノ作品に似た」っぽい事を書かれていますが、受ける印象は全然違いました。

正直、一般受け&万人向けでは無いでしょうけど、この映画は私の趣味にピタっとハマりました。サブタイトル通り、ヒトクセもフタクセもある暗殺者達がターゲットとなります“エース”のいるホテルにわんさか集まって来て、互いを知らぬまま鉢合わせしてしまってドンパチ合戦になる展開です。この手の群像劇は見ているうちに話とかキャラクター配置等が「ごっちゃ」になりがちですが本作はその心配もありません。キャラクターもそれぞれちゃんと立っていて、描き方も上手く感情移入出来ます。しかもスムーズにサブシナリオ(各暗殺者達の会話などのパート)が本筋(“エース”とFBI)に絡んで来てますので意外にも分りやすかったです。終盤には軽いサプライズとこれまたクールなラストが待ち受けていますので、お楽しみに!

この映画の魅力は何と言いましても[多種多様な登場人物]です♪本作の場合は「誰が主役でも良い」ですし「誰が主役でも無い」感じです。しかも「誰がどこでどうなるか?」は予測不能。見る人それぞれが感情移入した人物を主役として考える事が出来ます。各登場人物をピックアップして映画1本作れそうなくらい設定がしっかりしています。あえて主人公をひとり決めるのでしたら、話の筋からしてライアン・レイノルズ演じるメスナー捜査官になるのでしょうか?

とにかく出て来る人物が個性的で人間臭いんです。[心臓]を狙われるマジシャンの“エース”(この人物もかなり人間臭い!)を中心に、“エース”を信頼し協力する3人の[ボディ・ガード]、“エース”を暗殺者から守ろうとする2人の[FBI捜査官]、破壊屋の異名を持つ傭兵[アコスタ]、後先を考えないでとにかく暴れまくる[トレマー3兄弟]、“エース”の身柄確保に向う元刑事を含む3人の[賞金稼ぎ]、誰も素顔を見た事の無い(変装のプロ)殺し屋[スート]、美しき2人の[女ヒットマン]、マフィアのボスが呼び寄せた[謎のスウェーデン人]などなど!特に暗殺者達が個性的で、それぞれの暗殺計画やテクニック、手法などが異なってまして、それらが一同に鉢合わせしてぶつかり合う訳ですから、もう!面白くない訳がありません!

傭兵[アコスタ]は見た目はダンディなんですが、漫画『キン肉マン』に登場する<ウォーズマン>のベアークローみたいな武器を持って命を狙う冷酷人間。[トレマー3兄弟]はかなりキレていてかなりアブナイ存在です。とにかく撃ちまくって電ノコ振り回してのスプラッター三昧!“エース”の弁護士に依頼されて身柄確保に来た3人の[賞金稼ぎ(うち一人はベン・アフレック!)]も淡々としていて面白いです。殺し屋[スート]は『M:I III』のトム・クルーズもビックリな変装を披露してくれます。男臭い壮絶バトルの中で目立っていたのがクールな[女ヒットマン]の2人です。ガンテクニックやスナイパーとしての腕前も素晴らしいですが、相棒以上の感情で結ばれたかの様な2人のコンビネーションが見事です。、、、などなど書き出すと手が止まりません!それほど個性的で見所満載なんです。

何だか面白過ぎまして感想がうまくまとまりそうもありませんので、中でも私が「ここが良かった!」と言うパートを簡単に箇条書きしたいと思います。

[スタイリッシュな映像とワイプ]
冒頭、漫画の様にいちいち登場人物の名前を大きな文字で表示したり、スローや早送りで見せる演出(は、よくある手法なんですが)、一人の人物の会話から別の登場人物の会話にシフトする様な場面展開(ワイプ)にグっと来ました!

[レイ・レオッタ演じるベテランFBI捜査官カラザーズ]
とにかくレイ・レオッタです!傭兵[アコスタ]とのエレベーター内での一騎討ちシーンは最高なので是非御注目を!

[アリシア・キーズ演じる女ヒットマン、サイクス]
R&Bの美人シンガー、アリシア・キーズが素晴らしい美貌と初出演とは思えない演技力を披露してくれます。周りがとても男臭いのでかなり目立ってました。綺麗以上にクールかつセクシー!まさに[エロかっこいい]!あの太ももは反則です(>_<;)/

[ド派手な銃撃戦]
殺し屋が一同に集まって、しかも鉢合わせして、そこにFBIも加わるのですから、浴びさせられる銃弾の数も半端ではありません!銃マニアでなくても燃える事間違い無し!これは絶対に大画面、大音量の劇場で楽しむべし!

[賞金稼ぎの一人エルモア&トレマー3兄弟の一人ダーウィン]
クライマックスにゾワゾワと盛り上がる超クールな展開が用意されています!お楽しみに♪

[“エース”の用心棒アイビー]
寡黙で“エース”からも一目置かれている存在です。演じているのは音楽シーンを代表するラッパーCOMMON。彼の存在、言動に惚れ惚れしてしまいます。クライマックスのあの人物とのあのシーンは印象的でした。

[あぶないベスト・キッド]
観てからのお楽しみ(^_^;)

・・・他にも多々あります。
本当に盛り沢山な映画ですので、感想や見所をまとめるのが大変です!今回は一旦、この辺で締めようと思います。また2回目の鑑賞が実現しましたら、もう少しまとめたり、追加したりしてみます。

生き残るのは誰だ?最後に笑うのは誰だ?そしてメスナー捜査官がFBI副長官から聞き出した事件に隠された驚愕(でも無いかな?)の真実とは!?上にも書きました通り、万人向けではありませんが[この手]のジャンル、作品が好きな人に超お薦めです♪
評価:★★★★☆
原題:SMOKIN' ACES
監督:ジョー・カーナハン
出演:ライアン・レイノルズ、レイ・レオッタ、アンディ・ガルシア、ジェレミー・ピベン、他

2007年度イギリス・フランス・アメリカ作品/上映時間:1時間48分/鑑賞劇場:三番街シネマ(大阪・梅田)

レビューの評価ポイントは (BAD) 〜 ★★★★★(GOOD) の10段階評価です
・・・1点 ・・・0.5点 ★★★★★・・・特星/個人的最高傑作

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