| ロッキー・ザ・ファイナル |
| <ストーリー> かつてのチャンピオン・ボクサー、ロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)は最愛の妻エイドリアンに先立たれ、細々とフィラデルフィアの一角でイタリアンレストランを経営していた。輝かしい栄光は今では過去のもの。彼は心の喪失感を埋める為にプロ・ボクサーのライセンスを再申請し再びリングへ戻る事を決意する。そんな彼に挑戦を挑んで来たのは現役ボクサーのディクソン(アントニオ・ターヴァー)だった。 |
| あっぱれスタローン! 正直言いまして私は、それほど『ロッキー』シリーズには思い入れはありません。当時は流行りで見ていたと言う感じでしょうか。個人的には本作が最初にして最後の劇場鑑賞となりました。ロッキーと言うハングリー精神と人間味溢れたキャラクターも好きですが、何と言ってもスタローンです! キャッチコピーにあります「自分をあきらめない」は本作のテーマでもあって、主人公ロッキーの生き方そのものを表していますが、何よりも還暦でこのシリーズの新作を撮り上げたシルベスター・スタローン自身にビタっと当てはまります。61歳にしてこの意欲、あの肉体!凄いの一言です。 冒頭からビル・コンティのあのテーマ曲が流れて気分を盛り上げてくれます。そこからは回想シーンを交えて先立たれた妻エイドリアンとの思い出や、息子ロバートとの親子物語、そして『1』でロッキーが説教した不良少女リトル・マリー(本作ではシングルマザーに)との交流をドラマチックに描いて行きます。バート・ヤング演じるポーリーや、かつての対戦相手スパイダーが出て来たりと、まさに『ロッキー』の原点を振り替える様な、感動と記憶を辿る様な構成になっています。中でもロッキーが再びリングに上がる為に始めるトレーニングのシーン(もう少し長く、丁寧に描いても良かった)は印象的です。肉のサンドバックや生卵一気飲み、フィラデルフィア美術館前の階段を駆け登ったりと往年のファンなら涙する事間違い無しでしょう。 クライマックスのラスベガスでの対戦シーンは還暦を思わせない壮絶かつリアルな肉弾戦で迫力がありましたが、『ロッキー1〜4』の時ほど気分が盛り上がる事はありませんでした。それはおそらく私の中でロッキーがリングに舞い戻った時点で興奮と感動が[頂点]に達してしまったからかも知れません。本作で求められるのは試合の[勝敗結果]では無くて、ロッキーのボクシング人生の[再挑戦]がテーマなのですから。そのファイトシーンは実際のボクシング試合後の会場で撮られたらしくお客さんの反応や掛け声もリアルでした。会場を後にする際、ロッキーが観客に「ありがとう」の気持ちを込めて振り上げたガッツポーズは、スタローンの俳優人生におけるファンへの真の気持ち、自分の分身でもあります【ロッキー】と言うキャラクター(人間)の人生をやり遂げた感が表れていてとても清々しかったですね。 本作で唯一残念なのは、対戦相手となった若手現役ボクサー、ディクソンが(いかにも今風で良かったのですが)いまいち敵キャラクターとして描き切れていなかった事です。まぁ、今回は仇でもありませんでしたし、見た感じロッキーも最初からディクソンを倒したい気は無かったみたいですし。いっその事アポロやクラバーの関係者にした方が良かったのかな(そこは違う?)。往年の対戦相手と並べてしまうと少し中途半端な印象になって可哀想でした。 誰が何と言おうともこれで本当の最後。シリーズファンの方は必見です!そして、まるで現代の[団塊世代]にエールを贈る、いや、全世界の人に希望と勇気を与えてくれた、張って頑張ってくれたスタローンに拍手を贈ります♪ 『ランボー4』、期待していますよ♪ |
| 評価:★★★★ 原題:ROCKY BALBOA 監督:シルベスター・スタローン 出演:シルベスター・スタローン、バート・ヤング、アントニオ・ターヴァー、ジェラルディン・ヒューズ、他 2006年度アメリカ作品/上映時間:1時間43分/鑑賞劇場:梅田ブルク7(大阪・梅田) |
| レビューの評価ポイントは ★(BAD)
〜 ★★★★★(GOOD) の10段階評価です ★・・・1点 ☆・・・0.5点 ★★★★★・・・特星/個人的最高傑作 |