| ダウト |
| <ストーリー> ジャーナリスト、トリッピン(キウェテル・イジョフォー)から密着取材を受けていた元警官で地方検事のフォード・コール(レイ・レオッタ)は、恋人で地方検事補のノラ・ティマーがレイプ事件に巻き込まれた事を知り、警察署に急行する。ノラはフォードに、レコード・ショップで知り合ったアイザック・デュパード(メキー・ファイファー)と言う名の店員にレイプされ正当防衛で彼を射殺したと証言。しかしその直後、ルーサー・ピングス(LLクールJ)と名乗るアイザック・デュパードの友人が現れ、ノラがアイザックを誘惑し殺害したと証言をしたのだ。2人の別の証言の裏には、共通してその地域で起きている[土地開発]の事情が絡み、謎の男[ダニー・ルーデン]の存在があった、、、 |
| 二転三転する脚本より、出演陣の演技で楽しめる 3月にひっそりと公開されたミステリー映画です。監督は『ホワイトハウスの陰謀』や『アート・オブ・ウォー』の脚本を書いていた新人監督ウェイン・ビーチ。主演は製作も担当した個性派俳優レイ・レオッタ。共演にはレニー・ハーリン監督の『ディープ・ブルー』や『マインドハンター』にも出ていたラッパー出身のLLクールJ(本作では本名ジェームズ・トッド・スミスでクレジット)がいます。 本作はひとつの(レイプ絡みの)殺人事件を、2人の異なる証言に基づいた回想シーンで追っていく所謂[羅生門]スタイルのミステリー映画です。簡単に言えば『ユージュアル・サスペクツ』や『閉ざされた森』の様な映画なんですが、見応えはあります。正直、物語はそれほど斬新では無いのですが、レイ・レオッタを始めとする出演俳優陣の演技で楽しませてくれる作品ですね。見ている観客以上に演じた俳優陣の方が楽しんでいたのではないでしょうか?(特に異なる証言を再現した回想シーンは、善悪二通り演じれますので ^_^;) 物語が殺人事件を追うだけではなくて、スラム街における土地開発問題や、ちょっとした人種問題というテーマも含んでいますので、今のリアルなアメリカを映し出した感じの社会派寄りのミステリーに仕上がってます。 どちらの証言が本当なのか?謎の男、ダニー・ルーデンとは一体何者か?冒頭からクライマックスまで一定した緊張感を保ちつつ怒濤のクライマックスに流れ込む展開が爽快です。ラストの二転三転するドンデン返しは正直ゴチャゴチャな感じでしたが楽しかったです。 いつもよりアゴのラインがちょっとスッキリした感のあるレイ・レオッタ(私、ファンです!)も、いつも美味しい所を持っていくLLクールJも、登場人物皆それぞれが個性的でキャラが立っていて印象的でした。ホント、脚本より(脚本も悪くないですよ)彼等の演技で楽める小粒な傑作です。『ユージュアル・サスペクツ』より前にあったら評価されていたんでしょうね。 |
| 評価:★★★★ 原題:SLOW BURN 監督:ウェイン・ビーチ 出演:レイ・レオッタ、ジェームズ・トッド・スミス(LLクールJ)、メキー・ファイファー、他 2005年度アメリカ作品/上映時間:1時間33分/鑑賞劇場:ホクテンザ(大阪・天神橋筋5丁目) |
| レビューの評価ポイントは ★(BAD)
〜 ★★★★★(GOOD) の10段階評価です ★・・・1点 ☆・・・0.5点 ★★★★★・・・特星/個人的最高傑作 |