| エクステ |
| <ストーリー> 港に積まれているコンテナの中からエクステに使用される大量の人毛と、ひとりの少女の遺体が発見される。[髪の毛]に異様な執着を見せる死体安置所の山崎(大杉漣)は、その少女の遺体に残されていた髪の毛を使って[エクステ]を作り配り始めるのだったが、、、 |
| 怖いのは大杉漣なのです 『キル・ビル』でクエンティン・タランティーノ監督にも評価されたビューティ・ヘア女優、栗山千明を主演に『自殺サークル』などで知られる園子温監督が最新のVFXを駆使して呪われた髪の毛の恐怖を描きます。 Jホラーには一旦、見切りを付けた私ですが、とりあえずはファンでもあります[栗山千明]を目的に鑑賞して来ました。思った程、怖い映画ではありませんでした。髪の毛が人を襲うと言う発想も面白いですし、絵的にも相当無気味です。見かけが艶のある渇いた髪の毛だったから耐えれたのでしょうね。これが排水溝から出て来る様な汚れたベチャベチャな髪の毛だったら、気分を悪くしたかも知れません。塊になって襲い掛かって来る様は、まるで映画『ブロブ/宇宙からの不明物体』の様で面白かったですよ。 物語の舞台は見た感じ、湘南あたりの街なんでしょう。美容師を目指す優子(栗山千明)が、同居している女友達に起こされて「いっけない!遅刻だぁ〜」と、まるで青春映画の一場面の様な爽やかな出勤シーンが妙に印象に残ってます。特にあの、ユニークなしゃべり方ね。そのしゃべり方が口癖になっていると説明しておきながら、それ以降まったく口にしなくなったのが若干気になりました。ラストに使っても良かったとは思いますけど、まぁ、それどころの状況じゃなかったですからね(笑)。 蠢く毛の塊や、身体中から飛び出る髪の毛など、CG・特殊メイクを駆使した絶叫ビジュアルは十分無気味です。しかし何よりも本作で怖いのは、その髪の毛ではなくて[髪の毛フェチの男]を演じた[大杉漣]の演技です。どこかしらファニーな面もありますが、存在自体は変質者そのもの。絶対に近付きたくありません!その怪演っぷりはお見事としか言い様がないですね。この大杉漣のキモ怖演技を見るだけの価値はあるかと思います。あと優子の暴力的な姉・清美を演じた[つぐみ]や、清美の娘マミを演じた[佐藤未来]の学園芸では無いリアルな演技も素晴らしかったです。主演の[栗山千明]も相変わらず綺麗で、珍しく今回は普通の女の子の役でしたので新鮮に映りました。 最近のJホラー作品の中では、よく出来ている方だと思います。少なくとも『着信アリ』よりは面白いです。でも『自殺サークル』を撮った園子温監督にしては普通過ぎる感じもします。大杉漣の怪演のお陰で、よくありがちな[都市伝説物語]に凄みと恐怖感が増しているのは確かです。でも、ある意味で笑える映画かも知れません。 |
| 評価:★★★ 監督:園子温 出演:栗山千明、大杉漣、佐藤めぐみ、つぐみ、佐藤未来、山本未來、夏生ゆうな、光石研、山本浩司、他 2007年度日本作品/上映時間:1時間48分/鑑賞劇場:梅田ブルク7(大阪・梅田) |
| レビューの評価ポイントは ★(BAD)
〜 ★★★★★(GOOD) の10段階評価です ★・・・1点 ☆・・・0.5点 ★★★★★・・・特星/個人的最高傑作 |