守護神
<ストーリー>
沿岸警備隊のベン(ケビン・コスナー)は[伝説のレスキュー・スイマー]とされているが、実生活では妻に家を出られ、任務中でも失敗を犯し相棒を失っていた。そんな姿を見て来た上司は、ベンをエリート救助員養成スクールの教官に任命する。そこには、悲しい過去を追い払う為にレスキュー隊に志願して来た訓練生ジェイク(アシュトン・カッチャー)の姿があった。
お帰りなさい、ケビン・コスナー

実在する[米国沿岸警備隊]を舞台に、ベテラン俳優ケビン・コスナーと人気若手俳優アシュトン・カッチャーの共演でおくる感動の海洋アクション・ドラマです。監督は『逃亡者』『チェーン・リアクション』のアンドリュー・デイビスです。

本作で登場する[アメリカ沿岸警備隊]は、まだ記憶に新しい、あのハリケーン[カトリーナ]の際でも活動されていた部隊です。映画『バックドラフト』を見た後の感覚と同じく、危険をかえりみず救助活動に向うレスキュー隊の人達の姿を見ると、自然と熱いものが込み上げて来ます。給料も決して良くは無い上に、自分の[命]をも犠牲にしかねない状況・環境で救助活動を続けているのですから。その善意と、ただならぬ努力に心から敬意を表したいです。

さて、内容についてです。前半は訓練学校での教官と入学生(仲間)との出会い、そして厳しい訓練の中で生まれる友情と恋模様を描いて、後半は訓練学校を卒業したジェイク(アシュトン・カッチャー)が、より絆を深めたベン(ケビン・コスナー)と共に、災害(又は事故)現場での救助活動を描く、と言う[二部構成]になっています。

よく雑誌メディア等でアメリカ版『海猿』と書かれていましたが、私はその『海猿』を見ていまでません(『LIMIT OF LOVE 海猿』だけは見てます)。なので、その様な先入観無しで[素直]に鑑賞する事が出来た気がします。実はこの映画『守護神』、[超]が付く程の[王道]な展開が盛り沢山なんです。過去の事故で仲間を失って、トラウマを持ってしまった(ついでに妻にも出ていかれた)ベテランのレスキュー隊員ベンが、養成学校で鬼教官となり、一人の青年ジェイク(実は彼も暗い過去を背負っています)と、親子の様な絆を深めて行き、そして、、、みたいな流れです。アユトン・カッチャー演じる訓練生ジェイクは最初、学校内では常に単独で行動していますが、鬼教官となったベンの掟破りの訓練を通して、いつしか認められ、[チーム・ワーク]の大切さを知る事になります。その間にもちゃっかりジェイクは、バーでナンパした女教師と恋に落ちたりしてしまいます、、、ね?かなり[王道]でしょ?どこかで見た様な展開ばかりが続くんですよ。だけど、それが悪いとは言っていません。逆にこれが良いんです♪とっても分りやすいですので、ストーリーに集中出来ます。ある意味、最後まで安心して(勿論、ドキドキの展開も多々あります)見られる映画なのです。

伝説のレスキュースイマー、ベンを演じたケビン・コスナーは一段と渋みを増した感じで、大人の魅力・男性特有の色気が出てました。家を出て行った妻との、切ない交流シーンも心に残ります。ここ最近は、いまいちパっとしていなかった様ですが、本作でようやく復活した感じがします。前に出過ぎない控えめの演技が役柄とマッチしていて好印象です。事故で仲間を失って、一時期的に養成学校の教官となりますが、そこで型破りな訓練方法で生徒達をしごき始めます。ここで少し驚きました。「この人、こんなに人に厳しい人だったんだ」って(笑)。確かにこの世界では[甘え]は禁物です。現場に出た時に両者とも命を失う事になってしまっては元も子もありませんから。きっと、ベンも過去に同じ様な教官に、同じ様な訓練を受けて乗り越えて来たんでしょうね。

そんなベンと親子関係の様な絆で結ばれていくジェイクを演じたアシュトン・カッチャーも良かったです。最初は少し自己チューな若造の様な存在でしたが、ベンに[暗い過去]を暴かれてから、印象がガラリと変わりましたね。トラウマを克服する様に[チームワーク]を第一に考えて、仲間との友情をより深めていきます。男として、人間としてのその成長ぶりは本当に素晴らしかったです。こう言う感じの青年役を演じさせると上手いですね、アシュトン・カッチャーは♪役柄に合わせて体つきもたくましくなってましたので『バタフライ・エフェクト』の時とは違った印象が残りました。

映像も悪く無いです。荒れ狂う海原での救助活動シーンはなかなかの迫力。CGで描かれる巨大波などは『パーフェクト・ストーム』に通じるものがあります。後半の洞窟内での救助シーンやクライマックスの展開もスリリングで緊張感たっぷりです。所謂、ディザスター(災害)映画として見ると物足り無さを感じるでしょうけど、『バックドラフト』や『トップガン』の様な特殊業系(青春)人間ドラマの感覚で見ると楽しめると思います。

邦題タイトルが『ザ・ガーディアン』では無くて漢字表記の『守護神』になった理由は、最後を見れば分かります。少し飛躍し過ぎていますので、感想・評価は別れそうですが、私は結構好きですよ、こう言うの♪
評価:★★★★
原題:THE GUARDIAN
監督:アンドリュー・デイビス
出演:ケビン・コスナー、アシュトン・カッチャー、ニール・マクドノー、メリッサ・サージミラー、他

2006年度:アメリカ作品/上映時間:2時間19分/鑑賞劇場:ナビオTOHOプレックス(大阪・梅田)

レビューの評価ポイントは (BAD) 〜 ★★★★★(GOOD) の10段階評価です
・・・1点 ・・・0.5点 ★★★★★・・・特星/個人的最高傑作

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