| どろろ |
| <ストーリー> 遠い昔、数十年に及ぶ戦が続くどこかの国で、一人の男、醍醐景光(中井貴一)は[天下統一]を企み、乱世の覇者となる為に魔物達と禁断の契約を交わした。その代償として魔物に[四十八ケ所]の肉体を奪われ生まれて来た悲劇の子、百鬼丸は、秘術を持つ寿海(原田芳雄)によって仮の肉体を授けられ育った。肉体を取り戻すには父・醍醐景光が契約を交わした魔物達を倒す事と知った百鬼丸(妻夫木聡)は天涯孤独の盗人どろろ(柴咲コウ)と出会い旅を続ける、、、 |
| 柴咲コウがイイ♪ 日本漫画界の巨匠・手塚治虫の作品の中でも[映像化不可能]と言われて来た同名原作が遂に映画化されました。主演は若手人気俳優、妻夫木聡。共演に柴咲コウ、中井貴一、原田芳雄、瑛太、中村嘉葎雄、土屋アンナ、劇団ひとりなどの豪華な顔ぶれが揃っています。ニュージーランドでの大掛かりな撮影も話題となり、海外からの配給オファーも殺到しているそうです。 メディアでの派手な宣伝、そして主演ふたりのプライベートの噂、その効果があってでしょうか?平日の朝一番の回でも劇場は満席でした。肝心な映画本編についてですが、、、どう評価しましょうか?決して悪くは無いとは思うのですが、正直、「もう一度観たい」と言う映画ではなかったです。世界観や登場キャラクター、そして各シーンのビジュアルはとても良かったと思います。しかし、かなりの長さを感じました。回想シーンを使った説明部分(必要だとは思います)が長いのでしょうか?それとも編集に無駄があったのでしょうか?土屋アンナ扮する[鯖目の奥方]が登場する中盤まではテンポも良くアクションも多いので楽しめましたが、それ以降がちょっと・・・。終盤あたり(醍醐景光の城が出て来るあたり)は『戦国自衛隊1549』を彷佛させて苦笑いしてしまいました。 原作ファンの方の感想・評価は[賛否両論]みたいですね。私は原作は読んでませんが、本作がアクションをメインとする作品では無い事は知っていました。しかし、宣伝はいかにもエンターテインメント作品の様な雰囲気を伝えていましたね。ならいっその事、アクションをメインとした痛快娯楽作品に仕上げてしまった方が良かったのかも知れません。これはあくまでも私個人の意見ですが。本作を通して伝えたいメッセージはある程度、明確にしていたと思います。でもその部分とアクション部分が別々な印象を与えますので結果[どっちつかず]な作品になっている様に思えるのです。なので[ビジュアル]部分は観る価値はありますが、[作品]としてはあまり高い評価は出来ませんでした。(*手塚治虫の原作に対しての評価ではありません) 不満ばかりを書いても仕方がありませんね(汗)。良かった点も挙げておきましょう♪何と言いましても本作は[ビジュアル]が素晴らしいです。色んな意味で。特殊メイクや着ぐるみ、アニマトロニクスと言った古典的な特撮技術と最新のVFXを見事に(?)融合させていました。冒頭、中井貴一扮する醍醐景光に真っ二つにされたネズミ君とか、生まれたばかりの百鬼丸、巨大胎児、オオサンショウウオなどは所謂ローテク技術による表現で懐かしさと手作り感があります。魔物との対決シーンは『少林サッカー』などで知られるチン・シウトンがアクション監督を務めてワイヤーを使った[香港映画]張りのアクションを披露しています。まるで特撮ヒーロー番組の様な[吊るされた感]は御愛嬌。本作で最も[力]が入っていたのが序盤の[ヤシガニ蜘蛛]との対決シーン!ここはかなり高レベルだと思いますよ。特撮ファンは必見です! 俳優についてです。妻夫木聡を始め、出演した俳優の皆さんの演技は特に悪い点は無かったと思います。違和感も感じませんでしたしね。中でも[どろろ]を演じた柴咲コウは良かったです。かなり良かったです♪『日本沈没』の時はそれ程、意識してませんでしたが本作の柴咲コウはイイです♪ヤンチャで男勝りな感じですが、とってもキュートなんです。この役は柴咲コウ意外は考えられませんよね。[どろろ]は男として生きる様、育てられた女の子のです。そのイメージが柴咲コウにピッタリ(柴咲コウに色気が無いなんて言ってませんよ)なんですよ。例え人気の若手アイドル女優を起用してもここまでの雰囲気は出せなかったでしょう。それを思うと柴咲コウは本作に、かなり[コウ献]したのではないかと思います。柴咲コウのファンの方は絶対観るべきですね♪ 結果的に、今回の『どろろ』は個人的には「もうひとつ」な評価で終ってしまいました。でも特撮系邦画の進化と未来を感じさせる作品だった事は間違いありません。そう意味では評価をしたいと思います。さて、次に気になるのは同じジャンルに扮する漫画原作実写映画『蟲師』(3月公開)と『ゲゲゲの鬼太郎』(GW公開)です。どうなんでしょうね!?これだけは観てみないと分からないのですが、、、、、期待と不安でイッパイです。 |
| 評価:★★★☆ 監督:塩田明彦 出演:妻夫木聡、柴咲コウ、中井貴一、原田芳雄、瑛太、中村嘉葎雄、土屋アンナ、劇団ひとり、他 2007年度日本作品 / 上映時間:2時間18分 / 鑑賞劇場:ナビオTOHOプレックス(大阪・梅田) |
| レビューの評価ポイントは ★(BAD)
〜 ★★★★★(GOOD) の10段階評価です ★・・・1点 ☆・・・0.5点 ★★★★★・・・特星/個人的最高傑作 |