バブルへGO! タイムマシンはドラム式
<ストーリー>
身柄の見つからない母親(薬師丸ひろ子)の葬儀に出ていた真弓(広末涼子)は、突然訪れて来た財務省官僚の下川路(阿部寛)から衝撃の告白を受ける。実は真弓の母親は死んではいなかった。最新鋭の洗濯機型タイムマシンを使って、日本のバブル崩壊を食い止める為に1990年の東京へ向ったと言う。行方不明状態にある母親を救う為に真弓は洗濯機型タイムマシンに入って1990年の東京へ向うのだったが・・・
ヒロスエでGO!!

映画『私をスキーに連れてって』『彼女が水着に着替えたら』等でお馴染みの[ホイチョイ・プロダクションズ]がおよそ8年振りに製作したSFラブ・コメディです。製作は『踊る大捜査線』でお馴染みの亀山千広。「ホイチョイ」という名前自体が既に懐かしきバブリーな響きですが、ヒロインの相手役が阿部寛と言う、バブル時代を象徴する俳優(元モデル)の起用も楽しいです♪

映画本編もホントに楽しかったです。とてもお気軽なデート(ポップコーン)・ムービーですね♪まずは洗濯機型のタイムマシンと言うのが笑えます。念の為だと洗剤まで入れられて広末涼子、泡だらけ!これって、洗濯機=泡=バブル(経済)と言うシャレになっているのでしょうか?

広末涼子演じるヒロイン、真弓はいとも簡単に(緊張感なし)1990年の東京に辿り着きます。ここからが面白い!カルチャー・ギャップの笑いが満載です。すだれヘヤーに、ピチピチのボティコンを来た女性がウロウロしているバブル時代の夜の東京の風景に思わず「これ、日本だ(ったんだ)よね!?」とマイ突っ込み。懐かしい様な、恥ずかしい様な、なんとも言えない気持ちになりました。CGなどを使って[見せる技術]はありますが、予算にも限界もあるのでしょう、やはり見た目は作り物っぽいです。しかも、あれもこれも「見てもらおう」と言う感じが出ていて『ALWAYS 三丁目の夕日』の様な[さりげなさ]がなかったのが残念です。でしたが、それでも良く出来てます。コメディ映画ですから、テーマパーク的に[目]で楽しめたら、それで良いんですよね、きっと♪(バブル)当時、私は社会人に成り立てでしたので、派手にお金使ったり、夜の街でハシャいだりはしてませんでしたが、あの様な風景は、よくテレビ(『11PM』とかで)なんか見てました。

ワンレン・ボディコン、ティファニーのオープン・ハート、ディスコ、紺ブレ、アッシー君、さらにはポケベルに巨大な携帯電話、初代ゲーム・ボーイ、ティラミス、はちみつレモン♪街角には眉太の[今井美樹]の化粧品のCM、テレビをつければ[鉄骨娘]が歌っている♪もし、自分があの時代に飛ばされたら一日中、テレビから離れなくなるでしょうね。

ヒロイン、真弓は、カルチャー・ショックばかり受けている暇も無く、様々な芸能人、有名人にバッタリ出会います。ブレイク前の飯島直子や[ギルガメッシュ・ナイト]の頃の飯島愛、そして読売FCの頃のラモス瑠偉や、新人の頃の八木亜希子アナ(何という確立なんだ!)など。そして彼女らに向って未来はああだ、こうだと助言したりします(笑)。特にキャンギャルの頃の飯島直子に「缶コーヒーのCMで絶対くるから!」と言うシーンが凄かったです。何がってですね、飯島直子ですよ。顔メイクは別としまして脚ですよ、脚!超美脚!しかも細い!CG無しでも十分画面に映える飯島直子に、一種の感動を覚えました。そして広末涼子を[変な娘]扱いしていた、テレビリポーター役の吹石一恵も「眉毛、太っ!!」と一蹴されたりして、なかなか面白かったです。

ヒロイン、真弓の相手役を務めた阿部寛、特に1990年時代の阿部寛の演技が、まるで水を得た魚の様に(これって失礼?)活き活きとしていて良かったです。プレイボーイな演技、まだまだいけますね阿部チャン!真弓の母親役を演じた薬師丸ひろ子もイイ感じでした。バブル時代の顔メイクも凄いなぁ〜と感心。肌つるつるでしたから!

そしてそして♪本作の最大の魅力・見所は、何と言ってもヒイロンを演じた[広末涼子]でしょう♪久しぶりに明るい演技を見た気がします。しかも、メッチャ可愛い!泣いて、笑って、走って、へこんで、淡い恋もしちゃって♪全編、広末涼子の魅力満載です♪さらに本編では、競泳(っぽい)水着姿や、阿部寛もドキドキな家着(下着に近い雰囲気)姿、セクシーなレゲェダンスなんかも披露してくれて、ファン熱狂必至であります♪

この痛快な物語に[タイムパラドックス]みたいなSF的概念とかは、あまり考えない方が良いと思います(広末涼子の携帯電話の行方とか)。とにかく[突っ込まない]事が大前提です(笑)。お気軽に娯楽映画としてお楽しみ下さいね。1990年の東京で繰り広げられる広末涼子と阿部寛の恋の行方はどこへ!?[バブル崩壊阻止計画]は無事成功するの!?そんなドキドキの展開もありますのでお楽しみに♪個人的には、ラストのオチは[予想外]でした!コメディだからこれで良いのかも(笑)。今の10代、20代前半の人には、いまいちピンと来ないネタが多いでしょうけど、あの時代をリアルに体感してきた年代の人なら十分に楽しめる映画でしょう♪
評価:★★★★☆
監督:馬場康夫
出演:阿部寛、広末涼子、薬師丸ひろ子、伊武雅刀、伊藤裕子、吹石一恵、劇団ひとり、他

2007年度:日本作品/上映時間:1時間56分/鑑賞劇場:ナビオTOHOプレックス(大阪・梅田)

レビューの評価ポイントは (BAD) 〜 ★★★★★(GOOD) の10段階評価です
・・・1点 ・・・0.5点 ★★★★★・・・特星/個人的最高傑作

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[マニアック視点/『バブルでGO!』で見つけた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ネタ]
タイトルロゴからして本作『バブルへGO!(以下、BGO)』は、言うまでも無く『バック・トゥ・ザ・フューチャー(以下、BTTF)』をヒントにしているのでしょう。評価とは別に『BTTF』マニアな管理人が、本作『バブルでGO!』の中で見つけた『BTTF』ネタを比較検証します。

●『BTTF』デロリアン=『BGO』ドラム式洗濯機
実は『BTTF』も最初の企画段階ではタイムマシンンは[冷蔵庫]でした。「子供がマネして入ると危ない」として案が却下されたのは有名なお話。『BGO』ではエンドクレジットの最後にフォローを入れています。

●『BTTF』主人公マーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)=『BGO』田中真弓(広末涼子)
『BGO』で1990年に来た真弓(広末涼子)が会う人会う人に、2007年のファッションを見られて「ヘソ出てるよ」とか「ジーンズ、ずり下がってるよ」と言われるファッション・ギャグは、『BTTF』のマーティが1955年で袖なしダウンジャケット(1985年のファッション)を皆に[救命胴衣]と思われてたギャグと同じです。

『BGO』に登場する卒業パーティで、真弓が音楽にノッて思わず踊ってしまったセクシーな[レゲェダンス]。それを見た周りが呆然となるシーンは、『BTTF』でマーティがダンス・パーティで「ジョニー・B・グッド」の演奏中、ノリ過ぎてオーバーなギター・パフォーマンスをした、あの展開に似ています。

『BGO』でティラミスを食べて「やばい!(=くらい美味しい)」と言った真弓に、下川路(阿部寛)が「何か変な物でも入っているのか?」と聞くシーンは、『BTTF』で「ヘビーだなぁ」と言うマーティの口癖に対してドクが「またヘビーと言った!未来では物質変化が起きて物が重たくなっているのか?」と聞くシーンを彷佛させます。

『BGO』の真弓が、偶然出会った[売れる前の有名人]に未来助言をするシーンは、『BTTF』のマーティが1955年のダイナーで、大統領を夢見る掃除係の男性(1985年ではヒル・バレーの市長)の名前を聞いて「あんた市長になるよ!」と言うシーンに似ています。

●『BTTF』ドク・ブラウン(クリストファー・ロイド)=『BGO』田中真里子(薬師丸ひろ子)+下川路功(阿部寛)!?
『BTTF』のドク・ブラウンの様に偶然、タイムマシンを発明してしまった!と言う[博士的パート]は、薬師丸ひろ子扮する真里子でしょう。彼女の研究所で真弓が作動させた[超強風扇風機]を壁まで飛ばしてしまうド派手なギャグシーンは、『BTTF』でマーティがドクの作った巨大アンプ(スピーカー)で吹き飛ばされるシーンを彷佛させます。

『BTTF』で、最初はマーティの事を[未来少年]と呼んで変人扱いしていたドクが、ある事をきっかけに[タイムトラベル]の存在を信じる様になって、協力をする[理解者パート]は、阿部寛扮する下川路功になるでしょう。

●『BTTF』宿敵、ビフ(トーマス・F・ウィルソン)=『BGO』田島圭一(劇団ひとり)?
『BTTF』で親子二代に渡って厄介物となるビフは、『BGO』で真弓を執拗に追い回す借金取りの田島圭一になるでしょうか?田島はビフ程ひどい人間ではありません。2007年の田島はちょっと可哀想な人でもあります。さらに1990年では善人として描かれてます。

●『BTTF』時計台=『BGO』レインボーブリッジ
『BTTF』での背景的なシンボルは、ヒル・バレーの中央公園にそびえる[時計台]でした。『BGO』では、その[時計台]ほど大きな役目を果しませんが[レインボーブリッジ]が象徴的に映し出されます。1990年の完成前の[レインボーブリッジ]は一見の価値はありますよ。

、、、と言う感じで探せばまだまだ色々見つかると思います。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ファンの人は[元ネタ]も探しながら楽しんでみては如何でしょうか?
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