僕の大事なコレクション
<ストーリー>
病院で祖母のお見舞いに訪れたのは[家族にまつわる物は何でも収集する癖]を持つジョナサン(イライジャ・ウッド)。彼は病室で祖父が祖母とは別の女性と並んで映っている写真を目にする。彼女は一体誰なのか?祖父は一体どういう人物だったのか?その答えを探す為にジョナサンは単身ウクライナへと飛んだ。そして現地で盲目と言い張る老人とインチキ英語を話す青年ガイド、アレックスと共に旅を始めるのだったが、、、
また新たな名作に出会えました

昨年惜しくも劇場鑑賞を逃したイライジャ・ウッド主演のハートウォーミングなロード・ムービーです。原作は全米で100万部を越えたベストセラー小説。本作は小粒ではありますがかなり面白いです。文化的カルチャーギャップ(ウクライナではベジタリアンは変な人間と思われたり)や微妙にズレたカタコト英会話から生まれる笑い、ロード・ムービーならではのゆったりとした映像と演出そして音楽。さらに後半に訪れる時を越えた運命的感動シーン。本当に優しくて切なくて爽やかな名作です。

まず本作で面白いのはイライジャ・ウッド演じる主人公の徹底した[収集癖]を披露するシーン。記念になるものはアレもコレもと、その様子はウクライナの人でなくても滑稽に映るでしょう(笑)。そんな役ですがイライジャ君、とても似合ってました。そしてお調子者でアメリカ文化を愛する青年アレックスも憎めなくて楽しくてイイ味出してました。旅を通して人として成長する彼の姿は感動的で上手く描かれていたと思います。とりわけ印象に残ったのは自称、盲目の老人ドライバーです。ジョナサンの祖父探しを手伝ううちに彼は自分の過去の記憶をも探し出してしまうのです。それはおそらく思い出したくも無いとても悲しい過去だったはず。そしてジョナサンの[収集癖]の[ルーツ]と出会った瞬間、全て記憶が甦り閉ざされていた様々な過去が解き放たれるのです。まるでラストはファンタジー映画を見ている様でした。生きるている事の喜びと悲しみ、人種を越えた出会いと別れ、そして永遠の愛。彼等の旅を通して人間が決して忘れてはいけないものをそっと優しく教えてくれる、そんな作品なのです。また新たな[名作]に出会えた事に喜びを感じています。
評価:★★★★☆
原題:EVERYTHING IS ILLUMINATED
監督:リーブ・シュライバー
出演:イライジャ・ウッド、ユージン・ハッツ、ボリス・レスキン、他

2005年度アメリカ作品/収録時間:1時間45分

レビューの評価ポイントは (BAD) 〜 ★★★★★(GOOD) の10段階評価です
・・・1点 ・・・0.5点 ★★★★★・・・特星/個人的最高傑作

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