SOUNDTRACK REVIEW 2006 VOL.12 ■
レビューの評価ポイントは (BAD) 〜 ★★★★★(GOOD) の10段階評価です
・・・1点 ・・・0.5点 ★★★★★・・・特星/個人的最高傑作
*表示しています[ランニング・タイム]は管理人所持のオーディオ・レコーダーによる表示です

パンズ・ラビリンス(原題)
PAN'S LABYRINTH
★★★★
レーベル:MILAN RECORDS 音楽:ハビエル・ナバレーテ /全21曲 73分56秒 収録
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ダークかつ幻想的な世界観スコア♪

『ブレイド2』や『ヘルボーイ』でお馴染みのギレルモ・デル・トロ監督の最新作のサントラです。映画の舞台は1940年代のファシスト政権下のスペイン。牧神[パン]に導かれた一人の少女がグロテクスな妖精世界に迷い込んでしまう、と言った内容のダーク・ファンタジーです。

ハビエル(ジャビエル?)・ナバレーテはあまり知らない作曲家ですが、このアルバムでとても好感が持てました。ギレルモ・デル・トロの描いた独特な世界観をオーケストラ演奏音楽で見事に表現していると思います。子守唄風のメロディも印象的です。それを活かしたテーマ曲も自然に耳につきますしダークかつ幻想的な雰囲気も十分に堪能出来ます。この手のジャンルが好きな人なら思わず聴き入ってしまう事でしょう。聴けば聴くほど味わいが出て来て増々好きになっていく感じです。個人的にこう言う雰囲気は大好きです。『ヘルボーイ』でも担当したドリュー・ストルザンのジャケット・イラストも素敵ですね♪

どろぼうの神様(原題)
THE THIEF LORD
★★★☆
レーベル:COLOSSEUM 音楽:ナイジェル・クラーク、他 /全21曲 48分44秒 収録
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いかにも児童文学作品な音楽ですね♪

児童文学作家コルネーリア・フンケの同名小説を映画化した作品です。内容は伯母夫婦によって引き離されそうになった孤児の兄弟ボーとプロスパーがイタリアのベニスまで家出します。そこで彼等はストリート・チルドレンの仮面を被ったリーダー[泥棒卿(お金持ちや美術館から高級品を盗む怪盗です)]と出会い伯母夫婦が雇った探偵から追われながらも仲間との交流を深めていきます。そして彼等はいつしか[伝説のメリーゴーランド]の存在を知り、、、と言う感じのファミリー映画です。

音楽を担当したのはナイジェル・クラークとMICHAEL CSANYI-WILLS(マイケル、、、何て発音するのでしょうか?)です。演奏はロンドン・シンフォニー・オーケストラ。それほど大掛かりではありませんがいかにも児童文学作品と言った感じの音楽です。オーケストラ演奏にたまに軽い打込みが入ったりもします。[泥棒卿]のテーマ曲も悪くありませんしオーケストラ音楽ならではの盛り上げも心地よいです。決して派手さはありませんが優しさと、夢と友情、冒険に満ちあふれた分りやすい[ファミリーサイズ]の音楽が楽しめます。映画本編も是非、日本で劇場公開して欲しいものです。

アポカリプト(原題)
MEL GIBSON'S APOCALYPTO
★★★
レーベル:HOLLYWOOD RECORDS 音楽:ジェームズ・ホーナー /全14曲 60分39秒 収録
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秘境アドベンチャー音楽ではありません

『パッション』でキリストの最期を描いたメル・ギブソン監督の最新作は古代マヤ文明の終末を描く神秘的アクション・アドベンチャー大作!、、、だそうです。

音楽を担当したのは御存知ジェームズ・ホーナー。基本は民族楽曲とコーラスの入るオーケストラ演奏スコアです。ある意味壮大感はありますが『レイダース』や『ハムナプトラ2』みたいな軽快な秘境アドベンチャー音楽ではありません。あくまでもマヤ文明の終末を描くものですので神秘的ではありますが重く暗く、どこかしら寂しい雰囲気が漂ってます。打楽器を使った緊張感溢れるアクションシーンはジェームズ・ホーナーならではの演出だと思います。派手過ぎなく鳴らしているのが良いですね♪おまけにホーナーの十八番であります[尺八]音色も聴こえてきます。映画本編が面白ければまた印象は変わるかも知れません。

コモドVS.キングコブラ、他
CINEMUSIC : THE FILM MUSIC OF CHUCK CIRINO
★★★☆
レーベル:BSX RECORDS 音楽:チャック・シリノ /全25曲 76分42秒 収録
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チープでB級全開の音楽がたまりません!

レンタル・ビデオ店の[未公開作品コーナー]でお馴染み(?)のB級系テレビ映画『A.I.アソールト』『ソーラー・ストライク』『コモドVSキングコブラ』の3作品の音楽を収録したチャック・シリノ作品集です。

まるでゲーム音楽の様な音質とボリューム♪これぞB級作品サウンドと言った感じの打込みスコアが楽しめます。『A.I.アソールト』はドリルか削岩機の様な効果音を取り入れたチープなメインテーマが印象的です。緊迫シーンもB級らしい盛り上げでB燃えさせてくれます。3作品の中で唯一鑑賞した『コモドVSキングコブラ』の音楽もこれまたB級らしい音楽ですがあまりモンスター作品と言う雰囲気はありません。ゆったりとしたメインテーマ(カッコ良く無い)はそこそこ耳に残ります。所謂[ディザスター作品]であります『ソーラー・ストライク』の音楽は他の2作品と同様軽くてチープですがそれらしい緊迫感が楽しめます。一般受けはしないでしょうけど私は好きです♪この様な作品集が発売されるのは珍しいですので未公開B級TVMファンの方は是非♪

WE ARE MARSHALL
WE ARE MARSHALL
★★★☆
レーベル:VARESE SARABANDE 音楽:クリストフ・ベック /全20曲 54分38秒 収録
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心地よい印象を残すスポ根ドラマ音楽です

まだ日本公開のアナウンスがありませんので内容は詳しく分かりませんがジャケットを見る限り[アメフト]を題材にしたスポーツ・ヒューマン・ドラマだと思います。

『タイタンズを忘れない』以降、[アメフト]映画サントラについつい釣られてしまいう私。少し前に購入した『FACING THE GIANTS』は残念ながら外してしまいましたが今回の『WE ARE MARSHALL』は良い感じです。音楽は『エレクトラ』『ピンクパンサー』でお馴染みのクリストフ・ベックによるオーケストラ演奏です。『タイタンズ〜』ほどのインパクトはありませんがドラマチックでゆったりと流れるメインテーマが心地よく耳に残ります。2曲目のパーカッションのリズムを活かした曲から終盤あたりまで大きな盛り上げをさせる事なく淡々とドラマスコアが続きます。この流れを聴くと本編がアメフト対決シーンより人間ドラマを重視した作品なんだろうなと推測出来ます。16曲目あたりからはクライマックスのアメフト対決シーンに突入して興奮度も上昇します。程良く派手過ぎずの盛り上げ方が爽やかな印象を残してくれます。

あるいは裏切りという名の犬
36 QUAI DES ORFEVRES
★★★☆
レーベル:ビクター・エンタテインメント 音楽:エルワン・ケルモルヴァン、他 /全18曲 52分34秒 収録
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男の美学的ノワール音楽

パリ警視庁の次期長官候補である良き友人でライバル関係にある2人の警部の野望と葛藤を描いたフレンチ・ノワール作品です。主演はフランス映画界を代表する俳優ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデュー。ハリウッドでロバート・デ・ニーロ、ジョージ・クルーニ共演でリメイクが企画されています。

私にしては珍しく国内盤を購入しました。原題の[オルフェーヴル河岸36番地]をそのまま使用しなかったこの『あるいは裏切りという名の犬』と言う邦題は思わず本編を見たくなる響きで上手いなぁと思います。音楽は国内盤の帯にも書かれています通りアコースティックな曲にエレクトロを融合させた感じでハリウッド映画作品の様な派手なアクションスコアは存在しません。ミステリアスでクライムチックな所謂ノワール系で男の美学を追求した様な切なさと渋さが漂ってます。本来、私がマーティン・スコセッシ監督の『ディパーテッド』に期待していた音楽がここにある、、、と言う感じで個人的には購入して良かったと思ってます。映画本編鑑賞後には評価ポイントも上がるのは間違い無いでしょう♪
ドクター・フー
DOCTOR WHO
★★★☆
レーベル:SILVA SCREEN RECORDS 音楽:MURRY GOLD /全31曲 75分27秒 収録
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バラエティの豊富さはテレビ作品ならでは♪

イギリスのBBCで放送されたSFドラマテレビシリーズのサントラ。日本でもNHK衛星あたりで放送されてたハズです。じっくりは見てませんが時々見てました。

基本はオーケストラ演奏と打込みによる音楽です。テーマ曲からしてチープでB級の臭い(それを狙っているんでしょうね)がプンプンします。本作はタイトルからしてリメイクものでしょう。[当時の雰囲気を残しつつ]なのかは知りませんが怪し気なテルミン風の音色や女性コーラスを取り入れたりして時折音楽に懐かしさを感じさせます。それは往年のスパイシリーズであったり怪奇ものであったりと。でもアクションやスリリング・スコアは至って現代風なんですよね。毎回様々な生物や困難に立ち向かうお話(と勝手に予想)でしょうから音楽もそれに合わせた感じでバラエティに富んでます。思っていたよりも壮大に感じます。盛り上げもそれなりに熱いです。ファン向けアルバムなんでしょうけど、この手のジャンルは好きな方なので聴いていてワクワクしちゃいます♪

MAX!!! マックス 鳥人死闘篇
LES FILS DU VENT
★★★☆
レーベル:MILAN RECORDS 音楽:CHRISTIAN HENSON /全26曲 74分14秒 収録
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B級アクションって感じで好きですよ

ストリート・パフォーマンス集団[ヤマカシ]がタイで大暴れする『マックス 鳥人死闘篇』のサントラです。いつの間にか出ていたんですね。当時はまだ日本公開も決まってなかったので原題では分かりませんでした。

映画本編はやってる事は凄いけどイマイチ心に響かないアクション映画でしたが音楽が好みっぽかったので購入しました。まずまずかっこいいハードロック風の主題歌から始まりCHRISTIAN HENSONのスコアが続きます。予想通り(と言うか映画見てますし!)サスペンスフルかつアクティブな打込み系音楽ですね。舞台となるタイの雰囲気もなんとなくですが伝わります。個人的に好きなのは若干RC音楽っぽく盛り上げるリズミカルなアクションスコアです。安い感じはしますがバリバリB級アクションと言う感じでイイです♪本編ファンまたはこのジャンル・ファン向けアルバムですね。

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