MOVIE REVIEW 2006 VOL.3 ■
レビューの評価ポイントは (BAD) 〜 ★★★★★(GOOD) の10段階評価です
・・・1点 ・・・0.5点 ★★★★★・・・特星/個人的最高傑作

ウルトラヴァイオレット ★★★☆
ULTRAVIOLET
監督:カート・ウィマー 出演:ミラ・ジョボヴィッチ、他 /2006年度:アメリカ作品/1時間27分
近未来の地球。人工的ウィルスに感染し超人的な運動神経を得た[ファージ]と呼ばれる者達は人間政府の[ファージ]根絶計画に対抗する為に地下組織を結成し反撃を開始するのだったが、、、正直、シャーリーズ・セロン主演の『イーオン・フラックス』より面白いですね。同監督作『リベリオン』よろしく華麗なるガン&ソードアクションも楽しめます。ゲーム画面の様なCG、見飽きるアクション、後半のテンポダウンはマイナスですが、とにかくミラの魅力堪能と爽快感だけは約束してくれます。ビジュアル重視の衣装チェンジ、超ゴリ押しのバイク×ヘリチェイス、そして個人的大絶賛している素粒子化収納武器描写は[意味なく]カッコイイです。現代っ子なら「COOL!」連発必至のミラ・ジョボ版SF『子連れ狼』です。

DEATH NOTE デスノート<前編> ★★★★☆
監督:金子修介 出演:藤原竜也、松山ケンイチ、香椎由宇、他 /2006年度:日本作品/2時間02分
コミック累計売り上げ1500万部を突破した同名漫画を金子修介監督が藤原竜也を主演に迎え待望の映画化。今回の<前編>に続き11月に<後編>を公開する異例の2部構成です。退屈な[死神]が人間界に落としたのは[名前を書くとその人物が死ぬ<デスノート>]。それを拾った一人のエリート大学生は犯罪者達に制裁を下し[犯罪のない理想の世界]を築こうとするが、、、登場人物らの魅力、映像、スリリングなストーリー展開は見事です。細かな[デスノート]の効力設定は恐いですが魅力的。アンチヒーローな主人公と名探偵[L]との心理戦が最大の見所。原作でも人気な[死神リューク(声:中村獅童)]のCGも良く出来ています。原作あっての面白さかも知れませんが最後まで飽きさせない脚本と演出に思わず拍手です。これからと言う所で終らせる勿体ぶりがニクイですね!もしあなたが[デスノート]を手にしたらどうします?

トリック 劇場版2 ★★★
監督:堤幸彦 出演:仲間由紀恵 阿部寛、他 /2006年度:日本作品/1時間51分
自称・売れっ子奇術師・山田奈緒子と物理学者・上田次郎の迷コンビが数々の怪事件のトリックを暴いていく痛快ミステリーコメディの劇場版第二弾。今回は10年前、孤島を支配する女霊能力者に連れ去られた少女を救い出す、と、シリーズではよくある話ですね。一般客は置いて行かれそうな完全シリーズファン向け作品です。いつもの展開、いつもの音楽、いつもの間、いつものネタと、何処を取ってもトリックワールド。見落とし必至の小ネタやパロディギャグ満載。片平なぎさの手袋ネタや寝相の悪い貞子、執拗にまで引っ張る[ゆーとぴあ]ギャグにマトリックス+ワン○ースな森林バトル等々、クスクス笑いなシーンの連続でお腹イッパイ。お馴染みの[突っ込み]セリフも冴えてますし、モジャモジヤも動き出すし、失踪少女を演じた堀北真希の天然演技も良かったし。唯一不満なのはカツラの矢部刑事らが奈緒子らと一度も絡まなかった事です。

トランスポーター2 ★★★★
THE TRANSPORTER 2
監督:ルイ・レテリエ 出演:ジェイソン・ステイサム、他 /2005年度:フランス・アメリカ作品/1時間28分
例えどんな依頼品でも必ず時間内に目的地へ運ぶ男[トランスポーター]が活躍するシリーズ第二弾!今回はマイアミを舞台に移し富豪の一人息子ジャックの運転手として働く主人公。ある日突然、悪党に襲われ、陰謀に巻き込まれの大忙し!全編[ハゲカッコイイ]ジェイソン・ステイサムの魅力満載です。身の回りの物を駆使するファイトスタイルは完全にジャッキー化しています。ベッソン十八番の銃撃戦やカースタントは勿論、ジェットスキーや小型ジェット機まで使ってくれてサービス満点!短い上映時間に入る物は全て入れ込んだ勧善懲悪、単純明快な痛快娯楽作品です。印象に残るのは下着姿が逆に恐い女殺し屋と『ナイトライダー』も真っ青な改造アウディ!このポップコーンなノリでどんどんシリーズ化して欲しいです。

ポセイドン ★★★☆
POSEIDON
監督:ウォルフガング・ペーターゼン 出演:カート・ラッセル、他 /2006年度:アメリカ作品/1時間38分
72年の大ヒット作『ポセイドン・アドベンチャー』を『Uボート』等で知られるウォルフガング・ペーターゼンがリメイク。巨大津波に飲み込まれ転覆した豪華客船[ポセイドン号]内で生き残った僅かな人間達が繰り広げる決死のサバイバル劇。オリジナル版ほどドラマの深みは無いですが、その分展開もスピーディで映像もダイナミックになってます。オープニングの約2分程のワンショット映像や津波襲撃シーンは大画面で観る価値アリですよ。容赦無い死とパニック描写は地獄絵図そのもの。登場人物に感情移入させるより、観る者にも危機迫る恐怖を体感せる完全なるライド映画です。上下逆さまと言う設定があって無い様にも思えたがパニック映画としては見応え十分。最近すっかり貫禄付いたカート・ラッセルの頼もしいパパ演技にも注目して下さい。

ブギーマン ★★★
BOOGEYMAN
監督:スティーブン・ケイ 出演:バリー・ワトソン、他 /2005年度:アメリカ作品/1時間30分
『サム・ライミ監督が設立した[ゴースト・ハウス・ピクチャーズ]製作のショッキング・ホラー。タイトルの[ブギーマン]とはアメリカで子供のしつけの際に語る<クローゼットの怪物>の事です。幼い頃、父親が[ブギーマン]に連れ去られたと信じているティム。15年後、母の訃報を受け生家に戻ったティムは再びあの恐怖に直面する。今風のアトラクション系ホラーかと思いきや、意外とじっくりと見せる作品でした。[見せない演出]はとりあえずホラー効果になっていますが、散々引っ張っておいてのあのラストはどうかと思います?あちこちに繋がるクローゼットやシェイキースピーディなカメラ移動、ズームアップ等のビジュアルは往年のライミ作品を彷佛させて面白かったです。スティーブン・キング原作の映画を観た時の感覚に近かったですね。

ダ・ヴィンチ コード ★★★
THE DA VINCI CODE
監督:ロン・ハワード 出演:トム・ハンクス、他 /2006年度:アメリカ作品/2時間30分
ダン・ブラウンの同名ベストセラーをロン・ハワード監督が映画化したミステリー問題作。主演はトム・ハンクス。共演はオドレイ・トトゥ、ジャン・レノ、イアン・マッケラン、他。ルーブル美術館で殺された館長が書き残した暗号を基に宗教象徴学の権威である大学教授とフランスの女暗号解読官が人類史上最大の秘密に迫る!壮大な原作を2時間半に無理矢理押さえ込んだ感じで謎解きもあっさりと済まされ二転三転する展開も観ていて少々疲れました。途中に導入される宗教戦争等の回想ビジュアルやフランス各所の風景は楽しめましたが、もう少し物語にダ・ヴィンチやモナリザ等を絡めて欲しかったですね。衝撃的とされる真相も日本人の私にはピンと来ないです。フィクションとして楽しむのでしたら『ナショナル・トレジャー』の方が面白いかも知れません。

アローン・イン・ザ・ダーク ★★
ALONE IN THE DARK
監督:ウーヴェ・ボル 出演:クリスチャン・スレーター、他 /2005年度:カナダ・ドイツ・アメリカ作品/1時間38分
『ハウス・オブ・ザ・デッド』等、米ゲーム映画化に命を賭けるウーヴェ・ボル監督が、またしても同名大ヒットゲームを映画化してしまいました。古代に封印された闇世界へ通じるひとつの門。その門を再び開こうとする謎の組織と、それらを取り締まる対悪魔撲滅特殊部隊<アーカム>の壮絶な戦いを描くホラー・アクションです。『マインドハンター』では散々だったスレーターも今回はマシに思えました。しかし映画としてはどうでしょう?脚本、演出、編集等はお世辞にも上手いとは言えません。B〜C級作品と分かって楽しめば観れない事は無いですが、払ったマネーが泣くのは必至です。それなりに激しい銃撃アクション、それなりに好みのCGモンスターや特殊メイクもありますが、お薦めは出来ません。『サウンド・オブ・サンダー』がA級に見えますよ。

LIMIT OF LOVE 海猿 ★★★★
監督:羽住英一郎 出演:伊藤英明、加藤あい、他 /2006年度:日本作品/1時間57分
人気同名コミックを伊藤英明を主演に迎えて映像化した[海猿]シリーズの最新作にして最終章。鹿児島沖で発生した大型フェリー座礁事故現場での危機迫る負傷者救出劇と陸と船内の間で交わされる恋人との恋愛劇が同時に楽しめる海洋サスペンス・ドラマです。多少のツッコミはありますが最後まで飽きさせない作りはなかなかのモノです。座礁フェリー・エフェクト等のハリウッド映画を意識したビジュアル、超王道な劇展開とベタ演出&セリフの数々は意外にも良い意味で本作に作用しています。この直球ストレートなアプローチこそが娯楽作品の醍醐味なのです。期待する様な大掛かりな救助劇やパニック描写はありませんが、その分を[人間ドラマ]でしっかりカバーしています。様々な境遇や立場に立たされた人間達の行動は観る者の心を熱くさせます。終盤のプロポーズシーンで涙腺はボロボロ状態に。とにかく伊藤英明の人間味溢れる演技が熱いです!

アイスエイジ2 ★★★★
ICE AGE : THE MELTDOWN
監督:カルロス・サルダーニャ 声の出演:レイ・ロマーノ、他 /2006年度:アメリカ作品/1時間31分
20世紀フォックスの大ヒット・フルCGアニメーション『アイスエイジ』の続編。前作で一致団結したマンモスのマニー、サーベルタイガーのディエゴ、ナマケモノのシドが氷河期の仲間と共に地球温暖化による[大洪水]を免れる為に安全地目指して旅に出ます。分かりやすいストーリーにお約束な展開は健在です。程よい緊迫度とギャグのお陰で退屈無しです。今回は自分をフクロネズミと思い込んでいるマンモスレディも登場して笑いもラブ指数もアップ!登場キャラクター達の動きと掛け合いを楽しむ事こそが本作の正しい鑑賞法です。あと[毛並][水の質感]と言ったブルースカイ・スタジオ渾身のCGビジュアルにもご注目を。しかし何と言っても面白いのはドングリ・ラブなスクラット君♪今回も存分に笑わせてもらいました。

Vフォー・ヴェンデッタ ★★★☆
V FOR VENDETTA
監督:ジェームズ・マクティーグ 出演:ナタリー・ポートマン、他 /2006年度:イギリス・ドイツ作品/2時間12分
アラン・ムーア&デヴィッド・ロイドによる同名コミックを『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー兄弟が脚色し、ジョエル・シルバーが製作した近未来[革命]ドラマ。独裁国家化したイギリス本土内を単独でテロ行為を繰り返す[V]と名乗る謎の男と、事件に巻き込まれて葛藤する女性イヴィーを独特のスタイルで描きます。非常に過激で悲壮感漂う作品です。決してアクションがメインでは無く[V]を筆頭とする主要登場人物達の背負ったドラマがポイント。復讐、自由、愛とは何か?映画的娯楽演出で味付けされたストレートな政治的メッセージも心に染みます。本作は少し『オペラ座の怪人』をも彷佛させる悲しいラブ・ストーリーでもあるのです。見事なスキンヘッドで熱演したナタリー・ポートマンにも拍手を!

ブラッドレイン ★★☆
BLOOD RAYNE
監督:ウーヴェ・ボル 出演:クリスタナ・ローケン、他 /2005年度:アメリカ作品/1時間34分
ヴァンパイアと人間のハーフとして生まれたレインが母親殺しの最強父親ヴァンパイアに復讐を果す為に立ち上がるホラー・アクション。監督は『ハウス・オブ・ザ・デッド』等のホラーゲーム映画化作品で知られるハリウッドの反逆児、ウーヴェ・ボルです。主演は『ターミネーター3』で[T-X]を演じたクリスタナ・ローケン。『ハウス〜』よりはマシな出来です。肝心のアクションシーンも粗い編集と血しぶきで誤魔化しています。ヴァンパイア映画でありながら『アンダーワールド』的な種族特有の能力描写は殆ど見られません。ベン・キングスレー、マイケル・マドセン、ミシェル・ロドリゲスと言ったヤヤ豪華共演陣も無駄使いに終っています。唯一の救いはローケンのサービス・ショット(^_^;)

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