MOVIE REVIEW 2006 VOL.1 ■
レビューの評価ポイントは (BAD) 〜 ★★★★★(GOOD) の10段階評価です
・・・1点 ・・・0.5点 ★★★★★・・・特星/個人的最高傑作

THE MYTH 神話 ★★★☆
THE MYTH 神話
監督:スタンリー・トン 出演:ジャッキー・チェン、他 /2005年度:香港・中国作品/2時間00分
世界を代表するアクションスター、ジャッキー・チェンが初めて武侠ものに挑戦。現代で活躍する考古学者と過去で朝鮮の妃を護衛する秦の武将の二役を熱演しています。ジャッキーの武将姿は正直頂けませんが、現代と過去を交互に描きラストに集約させる展開は上手いです。意外にも長さを感じさせません。両時代での描写は思った程壮大では無いのですが、武侠作品としても冒険アクションとしても楽しめる少しラブロマンス要素のある娯楽作品です。現代パートではいつものジャッキー・アクション健在です。クライマックスで突然『メダリオン』よろしくB級っぽくなるのも御愛嬌。多少の物足りなさは感じるもののジャッキー・ファンとしては満足の出来です。今回のNG集は要らなかった気もしますが。

マインドハンター ★★★★☆
MIND HUNTERS
監督:レニー・ハーリン 出演:クリスチャン・スレーター、他 /2004年度:アメリカ作品/1時間46分
レニー・ハーリン監督が『エクソシスト・ビギンニング』の前に撮ったスリラー・アクション。FBI心理分析官を目指す訓練生達が、とある孤島で超難関の最終試験に挑みますが、その現場で本当の猟奇殺人事件が起るという内容です。個人の特徴を焦点に仕掛けられた残虐な罠。閉鎖空間にいる全員がFBIプロファイラーを目指す者だけに全員が容疑者に思えてきます。最後の最後まで真犯人が分からない面白さは『スクリーム』以来でしょうか?ハーリン節炸裂の意表をつくサプライズと惜しまなく見せつけるショッキング・ショットがGOODです。クリスチャン・スレーター、ヴァル・キルマー、LLクールJらの絶妙なキャスティングも勝因の一つなのかも知れません。

ナルニア国物語 -第一章 ライオンと魔女- ★★★★☆
THE CHRONICLES OF NARUNIA : THE LION , THE WITCH AND THE WARDROBE
監督:アンドリュー・アダムソン 出演:ジョージー・ヘンリー、他 /2005年度:ニュージーランド・英作品/2時間20分
原作はC.S.ルイスの7巻からなる壮大なファンタジー小説です。単純明快、NO BLOODなディズニー映画ですね。ノリも雰囲気もファミリー映画のお手本と言う感じで非常に手堅い仕上がりです。衣装タンスの向こう側に広がる未知の世界で繰り広げられる出合いと感動、試練と冒険の物語。その中で成長していく4兄妹の姿がとても清々しいです。様々な動物にクリーチャー、そして印象的な名場面やクライマックスの合戦シーン等も『LOTR』『ハリポタ』と比べると明るく見やすいですね。特に国王アスランのハイクオリティなCGは必見です。アッサリ感は否めませんが続編も期待出来ます。個人的には末っ子ルーシィとタムナスのシーンがお気に入り。

ナイト・オブ・ザ・スカイ ★☆
LES CHEVALIERS DU CIEL
監督:ジェラール・ピレス 出演:ブノワ・マジメル、他 /2005年度:フランス作品/1時間40分
航空ショーの最中に発生した戦闘機略奪事件を発端にエースパイロットの二人が軍の裏で蠢く謎と陰謀に立ち向かうスカイ・アクション。原作はフランスで有名な人気コミックです。監督は『TAXi』のジェラール・ピレスです。クールなオープニング・クレジットとリアリティのある冒頭のドッグファイトシーンは良いですが、その後から物語は急減速します。非常にモタついた印象だけが残ります。実写にこだわったと言う飛行、及び戦闘シーンはカッコイイのですが演出がワンパターンなので見飽きてしまいます。クライマックスも全然盛り上がりません。戦闘機ファンなら楽しめるかも知れませんが、正直『ステルス』の方が面白いと思います。

レジェンド・オブ・ゾロ ★★★
THE LEGEND OF ZORO
監督:マーティン・キャンベル 出演:アントニオ・バンデラス、他 /2005年度:アメリカ作品/2時間06分
『マスク・オブ・ゾロ』から早7年。アントニオ・バンデラス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが再び共演する正義と愛とユーモア、そして情熱的アクションがギッシリ詰まったシリーズ第2弾。舞台はアメリカ合衆国の31番目の州になろうとしていたカリフォルニア。テーマはズバリ!家族愛です。夫婦喧嘩ネタで笑わせたり、ゾロの血を引く息子ホアキンがガンガン活躍したりします。冒頭の高所アクションやクライマックスのトレインファイトは見応え十分です。しかし途中の展開やテンポが悪く退屈になってしまいます。アメリカ万歳なストーリーは別として未だ衰えない色気を放つバンデラスとゼタ=ジョーンズに、個性的な脇役が揃っているだけに実に惜しいです。

フライトプラン ★★☆
FLIGHTPLAN
監督:ロベルト・シュヴェンケ 出演:ジョディ・フォスター、ショーン・ビーン、他 /2005年度:アメリカ作品/1時間38分
ニューヨークへ向う新型ジャンボ旅客機内で突然姿を消した愛娘を探す為、航空機設計士の母親が奮闘する[密室系]サスペンス映画。久々にワクワク出来るエアバス系作品でした。違う意味で予想外の展開に驚かされましたね。機内を迷路的アイテムとして活用したアクションは面白いです。同時多発テロ以降の航空事情や人種問題もチラホラ。意味を持たない伏線はどうかと思いますが『パニック・ルーム』ばりのアクティヴなジョディ・フォスターを楽しむには充分です。上映時間も短くて良いと思います。『タービュランス』ばりのエア・アクションシーンがあれば、もっと面白くなったと思うのですが。

最終兵器彼女 ★★
監督:須賀大観 出演:前田亜季、窪塚俊介、他 /2006年度:日本作品/2時間00分
他国からの攻撃を受ける戦火の日本(北海道)を舞台に、[最終兵器]として改造された女子高生[ちせ]とそんな彼女を守ろうとする[シュウジ]との恋愛を描くSFラブストーリー。高橋しんの人気コミックが原作。しかし全てを忠実に映像化されたものでは無い様です。CGによる空漠シーンや戦闘シーン(割合は僅かな時間)はそこそこの見応えです。ちせを演じる前田亜季は個人的に好みだし演技も悪くなかったのですが、どうも他の共演陣(特に男優)の大根演技が鼻についちゃって感情移入出来ませんでした。これではせっかくの切ないラブストーリーも台なしだと思います。この手の作品で2時間と言う上映時間は長過ぎると思う。前田亜季に★1つボーナスですね。

スパイモンキー ★★★
SPYMATE
監督:ロバート・ヴィンス 出演:クリス・ポッター、エマ・ロバーツ、他 /2004年度:アメリカ作品/1時間23分
これぞファミリー映画!という感じの超がつく王道ストーリー。一生懸命頑張って演技する天才チンパンジー、ルーイ君がとにかく可愛いです!それだけの映画と言えばソレまでですが、あと2つ、この映画には見所があります。一つは昨年、老衰で亡くなられたノリユキ・パット・モリタが出ている事です。怪し気な忍者マスター役ですが『ベスト・キッド』の以来のファイティングシーンを披露してくれます。あと1つはズバリ[日本語]!笑わせるつもりは無いんだろうですけど、あのイントネーションと言葉のチョイスには参りました!特に忍者屋敷での「ガンバリマス、タスケテ、タスケテ、タスケテ、、、」には爆笑してしまいました!なので、本作を鑑賞する際は、是非、字幕スーパー版で!

七人のマッハ!!!!!!! ★★★
BORN TO FIGHT
監督:パンナー・リットグライ 出演:ダン・チェーボン、スープサック・パンスーブ、他 /2004年度:タイ作品/1時間35分
ゲリラ一味に占領された小さな村を慰問中の凄腕アスリート達が各々の得意技を持って戦う究極のタイ式アクション映画。主演陣らのノーCG、ノーワイヤー、ノースタント・ダブルと言った極限的人間技が堪能出来ます。とにかくスタントシーンが凄いですね。痛いです!分りやすい勧善懲悪なストーリーです。競技テクニックで敵を倒すと言う発想もなかなかユニークでした。終盤の怒濤のアクションシーンの連続は見ていて爽快です。ただ7人の登場人物の紹介がもう少し丁寧に描かれていればもっと楽しめたかも知れません。本作は決してコミカルな作品では無いです。内容はかなりシリアスです。NG集も見逃さないで!

THE有頂天ホテル ★★★★☆
監督:三谷幸喜 出演:役所広司、松たか子、佐藤浩市、戸田恵子、他 /2006年度:日本作品/2時間16分
三谷幸喜の最新群像喜劇。ストーリーもさることながら、とにもかくにも出演俳優が超豪華!彼等がヒトクセもフタクセもある登場人物を演じていて観る側を存分に楽しませてくれます。物語もほぼリアルタイムでノンストップな笑いとちょっと幸せな気持ちになれるドラマが堪能出来ます。登場人物がこれでもかと言うくらいワンサカ出て来きますが全く混乱しません。一人のキャラクターを取り上げただけでも一つの映画になりそうな程、個性的で面白いです。三谷作品や群像喜劇が好きな人は勿論、笑って幸せになりたい人には絶対のオススメです。

東京ゾンビ ★★★
監督:佐藤佐吉 出演:浅野忠信、哀川翔、他 /2005年度:日本作品/1時間43分
原作は花くまゆうさくのコミック。浅野忠信と哀川翔の夢のコンビ主演!所謂[脱力系]のゾンビ映画です。コテコテのCGにB級丸出しの特殊メイクはギリギリ原作の持つ雰囲気を保っていますね。ロメロ監督の『ランド・オブ・ザ・デッド』の様な隔離都市と階級社会が登場したり『ダニー・ザ・ドッグ』を彷佛させる[ゾンビ・ファイト]という展開もあります。しかし物語の軸は主演二人の(ヌル〜い)人間ドラマです。柔術を共に描かれる二人の友情、師弟関係が何とも微笑ましく、少しズレた感覚がたまらないのです。浅野忠信と哀川翔と言う日本を代表する映画俳優が、まさかこんな作品で共演するとは誰が想像していたでしょうか。ある意味、観る価値のある(?)映画なのかも知れません。

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