MOVIE REVIEW 2006 VOL.5 ■
レビューの評価ポイントは (BAD) 〜 ★★★★★(GOOD) の10段階評価です
・・・1点 ・・・0.5点 ★★★★★・・・特星/個人的最高傑作

インサイド・マン ★★☆
INSIDE MAN
監督:スパイク・リー 出演:デンゼル・ワシントン、他 /2006年度:アメリカ作品/2時間08分
ダルトン・ラッセル率いる4人の強盗団が白昼堂々とマンハッタン信託銀行を襲い、客と従業員を人質に取った。その連絡を受けたNY市警のフレイジャーとミッチェルの2人が現場に急行したが用意周到な強盗団の完璧な計画に手を出す事が出来なかった。『マルコムX』等で知られるスパイク・リー監督がデンゼル・ワシントンと再びタッグを組んだクライム・サスペンス。人質に同じ服を着させ「何か」を期待させる序盤は良かったです。しかし中盤からテンポダウンします。謎解きや犯人探しで楽しむものでは無いですし妙なテンポとユーモアがあったり、、、言いたい事は大体理解しましたが期待した爽快感は得られなかったですね。デンゼル・ワシントン、クライブ・オーウェン、ジョディー・フォスター、ウィレム・デフォーの演技合戦は楽しめます。だけどワンパンチ欲しいです。

ピンクパンサー ★★★
THE PINK PANTHER
監督:ショーン・レヴィ 出演:スティーブ・マーティン、他 /2006年度:アメリカ作品/1時間33分
サッカー試合終了直後、フランス代表チームの監督が暗殺され身につけていたダイヤの指輪[ピンクパンサー]が消える。そこでドレフュス警部主任は事件捜査に訳あってドジなクルーゾー警部を任命するが、、、ピーター・セラーズ主演の同名傑作コメディをスティーブ・マーティン主演でリメイク。往年シリーズにオマージュを捧げたオープニングが良いです!本作の笑いは『裸の銃を持つ男』と同様[主人公周囲巻き込み型]ですね。所謂[ベタギャグ]は大好物ですが本作のは少し狙い過ぎで素直に笑えなかったです。ただ、スティーブ・マーティンのバカ演技は大いに楽しめましたね。ジェイソン・ステイサム、クライブ・オーウェンのプチ出演は嬉しいかったです。しかし共演のジャン・レノが勿体無い!ビヨンセも、、、?何も考えずに観ればそれなりに楽しめるかな。

キスキス、バンバン -L.A.的殺人事件- ★★★★
KISS KISS, BANG BANG
監督:シェーン・ブラック 出演:ロバート・ダウニーJr、他 /2005年度:アメリカ作品/1時間43分
N.Y.のしがないコソ泥が、偶然ハリウッド映画のオーディションに合格!スクリーンテストの為にロスに呼ばれ、そこでまた偶然、初恋の女性と再会!さらにプロデューサーから役作りの為に本物の私立探偵(実はゲイ)を紹介され弟子入り!やがてこの3人は奇妙な事件に巻き込まれて行くのだった!ロバート・ダウニーJr.、ヴァル・キルマー、ミシェル・モナハン共演のコメディ風ハードボイルド・クライム・ミステリー。脳天着なナレーション、個性的なキャラの絡み合い、先の読めないストーリー展開、楽屋的&悪趣味ギャグ♪これぞ[思わぬ拾い物]な映画です。ハマリ役のダウニー&キルマーの演技合戦も見物ですしモナハンの肢体美も堪能出来ます。決して派手さは無いですがこの手の作品が好きな人ならきっと♪

ヘイズ HAZE  ★★★☆
監督:塚本晋也 出演:塚本晋也、藤井かほり、他 /2005年度:日本作品/0時間49分
男が目を覚ますと、そこは人ひとりが動ける程の狭いコンクリートの空間だった、、、『鉄男』で知られる鬼才、塚本晋也監督が放つシチュエーション・サスペンス。小型デジタル・カメラで撮影された映像が効果的でした。[闇]と[空間]を武器にした不条理かつ極限的恐怖が体感出来る一本です。座る体制に合わせた様な通路、口を開けてパイプを避けないと通れない溝、ハンマーが飛び出るトラップ、散らばる数々の死体ともう一人の生存者(女性)。まるで地獄の様な場所に男は何の為に、誰によって閉じ込められたのか?果して男は、そこから無事脱出出来るのか?真相は詳しく説明されませんが大体の想像で理解しました。まさに[日本的]で『CUBE』とは一味違います。49分とかなり短い作品ですがビジュアルインパクトはなかなかのものです。攻撃的で刺激的、かつ独創的な塚本監督の底知れぬパワーが実感出来る傑作ですね。一般ウケはしないと思うけど個人的にはコレ、かなり好きですよ。

ナニー・マクフィーの魔法のステッキ ★★★
NANNY McPHEE
監督:カーク・ジョーンズ 出演:エマ・トンプソン、他 /2005年度:アメリカ・フランス・イギリス作品/1時間38分
葬儀社に勤めるブラウンは1年前に妻を亡くし、しつけ係(ナニー)にイタズラばかりを繰り返す7人の子供達に手を焼いていた。そんなある日、個性的な顔を持つ新しいしつけ係のマクフィーがやって来る。実は彼女は[魔法]を使う伝説のしつけ係だった、、、クリスティアナ・ブランドの児童書『ふしぎなマチルダばあや』を映画化。エマ・トンプソンのビックリメイクにご注目♪やんちゃな子供達がマクフィーの魔法の力を借りて徐々に大切な事を身に付けていく、と言う内容のファミリー・ファンタジーです。鮮やかなセット、個性的な登場キャラクター、等々、どこもかしこも王道的ですが、ある意味安心して楽しめる映画です。子供達のスキルアップで変化するマクフィーの顔って一体!?おばちゃん度高し!

水霊 ミズチ ★☆
監督:山本清史 出演:井川遥、服部篤郎、星井七瀬、他 /2006年度:日本作品/1時間46分
地震が続く東京で奇妙な連続自殺事件が発生。自殺者全員が[ノドの渇き]と異様な[幻覚]に捕われ、自ら[目]を潰していた。この事件を追っていたシングルマザーの新聞記者、響子はある人物から「しにみず」の存在を知らされる、、、田中啓文の同名ホラー小説を井川遥を主演に迎えて映画化。呪われた[水]が水道水に紛れ込み人々を襲う[アクアティック・ホラー]、、、らしいですが全然怖く無いです。本作を観て[水]を飲むのが怖くなる、って気分には全くならなりません。生理的、精神的に嫌ぁ〜なシーンはありますがホント怖く無い映画でした。広げた風呂敷が広げたマンマです。意味不明な要素は得体の知れない恐怖心を生み出しますが本作はあまりにも説明不足で不親切だと思います。何かもう[水あたり]になった気分です(笑)。まさかホラー映画を観て怒りが込み上がるとは、、、そろそろJホラーの限界が見えて来た気がします。

ヒストリー・オブ・バイオレンス ★★★★
A HISTORY OF VIOLENCE
監督:デヴィッド・クローネンバーグ 出演:ヴィゴ・モーテンセン、他 /2006年度:アメリカ・カナダ作品/1時間36分
アメリカの田舎町のダイナーに拳銃を持った2人組の強盗が現れる。危険を察知した経営者のトムは咄嗟に反応、瞬時に2人を倒し、一躍、町のヒーローとなる。しかし数日後トムの過去を知るという男と仲間が現れ、、、『ザ・フライ』『クラッシュ』等のクローネンバーグ監督が[暴力]をテーマに描く家族の物語。ある意味、西部劇風なノリですね。主役のヴィゴ・モーテンセン、悪役のエド・ハリス、演技、存在感は申し分ないです。映像、音楽、そしてリアルな暴力描写もクローネンバーグ監督らしいですね。突然、突き付けられる現実と恐怖、まるで遺伝を暗示するかの様な息子の暴力行為など人間の深部に迫る緊張感と絶望感が全編に満ちあふれています。恐ろしくも素晴らしい[家族愛]の映画だと思います。

ステイ ★★★★
STAY
監督:マーク・フォスター 出演:ユアン・マクレガー、ナオミ・ワッツ、他 /2005年度:アメリカ作品/1時間39分
同僚医師に代理で青年ヘンリーの診察を任された精神科医のサム。まだ見ぬ出来事を予言したり、不可解な言動を繰り返すヘンリーを診るうちにサムまでもが奇妙な錯覚に陥る様になり精神が混乱し始める、、、ユアン・マクレガー、ナオミ・ワッツ共演の迷宮ミステリー。現実と幻想が交錯する様な矛盾に満ちたストーリー展開とスタイリッシュな映像に思わず釘付けです。決して斬新では無いけど「なるほど!」的なオチでしたね。死んでいる者が生きていたり、同じ出来事や行動が繰り返されたりと謎だらけ。そんな粉々にされたパズルはラストで見事に元通りになります。その瞬間とても切ない気持ちになるのです。反則ギリギリなオチかも知れませんが出演陣の演技と独特の映像・演出のお陰で最後まで楽しました。

恋人はゴースト ★★★★
JUST LIKE HEAVEN
監督:マーク・ウォーターズ 出演:リース・ウィザースプーン、他 /2005年度:アメリカ作品/1時間35分
妻に先立たれ自暴自棄になっていたデヴィッドはとある賃貸マンションで一人暮しを始める。しかし彼の前に「自分はこの部屋の住人だ」と言い張る女性が現れるのだが、実は彼女は、、、今やすっかりアカデミー女優の肩書きを持つリース・ウィザースプーン主演のファンタジックなラブ・コメディです。タイトル通りヒロインがゴーストとなって男の前に現れて僅かな手掛かりを頼りに[自分]探しをするお話です。「お前、誰と話してんの?」的なお決まりゴーストギャグ(彼女がデヴィッドにしか見えない為)に徐々に惹かれあっていく主役男女のロマンス。終盤はやっぱり涙ホロリモードになると言う王道、定番、ベタ路線です。それでイイんですよね、ラブコメって。ウィザースプーンも可愛いし演出も綺麗。『バス男』出てきますよ。

サイレン ★★☆
FORBIDDEN SIREN
監督:堤幸彦 出演:市川由衣、森本レオ、田中直樹(ココリコ)、他 /2006年度:日本作品/1時間27分
1976年、夜美島で[サイレン]の音に怯える一人の男を残して島民全員が失踪すると言う事件が発生した。そして現代、身体の弱い弟を療養させる為に18歳になる姉と父の三人が夜美島に越して来る。ある日、隣人が現れ姉弟に「サイレンが鳴ったら外に出てはいけない」と告げるのだったが、、、『トリック』等で知られる堤幸彦監督が同名の人気ホラーゲームを基に描くサイコ・ホラー。阿部寛の登場、島の怪し気な雰囲気、このままの流れに沿って仲間由紀恵が登場し、謎を暴いてくれていた方が良かったかも知れません。[音]の演出だけは凝っています。よくありがちなオチに数々の謎を残し「あとは想像にお任せ」的不親切な終り方は頂けないですね。終盤の森本レオの演技はある意味面白かったですケド。

レディ・ウェポン ZERO ★★☆
赤裸狂奔 WOMEN ON THE RUN
監督:コリー・ユン、他 出演:ズオ・ロン、チャン・ヨンリン、他 /1993年度:香港作品/1時間29分
香港のカンフー・スターを目指していたが男に騙され売春婦になってしまったツァオイェンと女刑事ホンは麻薬犯罪の囮捜査の為にコンビを組むが、罠に落ちてしまう。悲しみと怒りに満ちた彼女らは裏切り者へ復讐を誓うのだった、、、監督は『トランスポーター』でお馴染みのコリー・ユン。香港レディース・アクションの決定版『レディ・ウェポン』シリーズ最新作!とは言うものの本作は、かなり古い作品でした。『レディ・ウェポン』は好きなので思わず衝動レンタル。何かとても懐かしい雰囲気のVシネっぽいB級香港アクションです。アクションより散々な目に遭うシーンや全裸&パンチラキック等のお色気シーンの方が印象的でした。それだけを期待すると肩透かしを喰らいますよ。

コモドVSキングコブラ ★☆
KOMODO VS KING COBRA
監督:ジム・ウィノースキー 出演:マイケル・パレ、他 /2005年度:アメリカ作品/1時間38分
イスラ・ダマと言う米軍所有の無人島では極秘の研究が進められていた。その噂を聞き付けて島のゲリラ取材に訪れたテレビクルーは世にも恐ろしい体験をする事になる、、、はははのは。TVMですね。分かって借りたんですよコレ。だってジャケット、めちゃカッコイイんだもん!『ジュラシック・パーク』よろしく実験島で巨大生物に遭遇!ってな内容だったかな。正直、私『VS』系好きで目が無いんですよ。今回はゲームCGな巨大コモドと巨大キングコブラが戦います。最後に少しだけ。マイケル・パレ!久しぶりに見ましたね、このお名前!この手の作品にしては残酷描写もほぼ無く、ついでにお色気シーンもゼロです。真剣に演技している俳優さんが微笑ましいですね。

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